ヒートショックを防ぐための対策と予防ノウハウ!入浴にはご用心!
冷たい風が吹く寒い冬。風邪やインフルエンザといった病気の予防や対策の他にも、特にこの寒い冬に気をつけなければならない事があるのをご存じですか?それは、ヒートショック。
「ヒートショックってあれだろう、温かいシャツの事だろう?」 なんて考えていませんか?それはヒートショックではなくヒート”テック”なので、間違えないように注意!です。
「えっ?だったらヒートショックって一体なあに?」・・・気になりますよね。これは一般的に、冬の寒い時期に起こる突然死の大きな要因にもなったりする体のトラブルのことです。
そんなわけで、今日はこのヒートショックについて、対策や予防ノウハウ、また、入浴時の注意などについてお伝えしようと思います。
●ヒートショックとは?
●入浴中に注意して!
●ヒートショックを防ぐための対策・予防は?
是非お読みになって、皆様のヒートショック対策にお役立ていただけたらと思います。
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ヒートショックとは?
そもそも、ヒートショックって何?と思う方もいると思います。
ヒートショックを簡単にいうなら、
というものです。…怖いですよね?
「トイレや入浴中に急死」というニュースが、冬になると取り上げられるの、ご存知でしょうか。その原因の多くはこのヒートショックなんです。
年間10,000人ほどの方が亡くなり、その半数以上が50代以上の方なんだそうです。そして、自宅で亡くなる高齢者の約25%がこのヒートショックが原因となっています。
その上なんと!ヒートショックの死亡者数は、交通事故の死亡者数よりも多いのです。
実は、ヒートショックになりやすい人・なりにくい人には条件があるようで、そのうちなりやすい人の条件というのは、
●高血圧、高血糖の方
●糖尿病の方
●肥満体質の方
といわれています。これらの条件、身に覚えのある方が結構いるんじゃないですか?自分でなくても、家族にあてはまる方もいらっしゃるかもしれませんね。
この、誰にでも起こりうるヒートショックとは、急激な温度変化により体が受ける影響のことで、実は正式な医学用語ではないのです。
リビング・浴室と脱衣室・トイレなどの温度差の大きいところを移動すると、体が温度変化にさらされ血圧が急変し、脳卒中や心筋梗塞などにつながるおそれがあります。
また、上に挙げた項目の他に、以下の人も注意が必要だと言われていますので、当てはまる方は気をつけてください。
☑ 浴室に暖房設備がない
☑ ぜんそくなど、呼吸器官に問題がある
☑ 不整脈がある
☑ お風呂の温度が42度以上
☑ お酒を飲んだ後に入浴することがある
ところで、このヒートショック、実は諸外国と比べ、日本で起こる件数が圧倒的に多いのをご存知でしたか?
入浴中に注意して!
先程、このヒートショック現象が諸外国と比べ、日本で起こる件数が圧倒的に多い、といいましたが、何故、日本で起こる件数が多いのだと思いますか?
実は、このヒートショック現象が主に起こる場は、入浴中の割合が多いんです。
これは、シャワーですませる諸外国に比べて、日本人はお風呂に入ることを好むためであるといえるでしょう。ですから、欧米諸国に比べ、日本はヒートショックによる溺死などの死亡が多くなっているのです。
お湯にゆっくりつかってリラックスする日本ならではの文化が、ヒートショックを引き起こす最大の原因になっているというわけです。
お風呂に入る際、暖かいお部屋から寒い脱衣所や浴室へ移動し、熱いお風呂に入る。ごくごく一般的なこの流れですが、この流れこそヒートショックが起こる原因になっているのです。
だからといって、熱いお風呂に入ることをやめるのはいやですよね。特に寒い冬の時期は、ゆっくりとお風呂であたたまる時間を我慢するのは、わたしたち日本人にとってはつらいことです。
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というわけで、次の項目で、簡単にできるヒートショック対策についてお話ししていきたいと思います。
ヒートショックを防ぐための対策・予防は?
それでは早速、大好きなお風呂タイムを安全に楽しむためにも、冬の寒い時期のヒートショック対策をご紹介したいと思いますが、実はその方法はいたってシンプル、且つ簡単です。
たったこれだけです。温度差により起きてしまうヒートショックを防ぐためには、この起因となっている「温度差」をなるべくなくせばよいのです。
家の中の温度差をなくすには、エアコンやファンヒーターなどの暖房器具を使ってトイレや浴室の温度を上げるのがよいでしょう。方法としては実に簡単でシンプルに対策ができるわけです。
それぞれの場所に全て暖房器具を設置したりすることが難しい場合は、トイレや脱衣所などの扉やカーテンを開けて、温度差がなるべくなくなるように家の中をあたためましょう。
そのほか、こんな方法も有効です。
浴槽の半分にお湯を溜め、残りをシャワーで高い位置からお湯を注ぐことで、その湯気によって浴室をあたためることが出来ます。
これは、浴室暖房がなかったり、暖房器具等を使用できない浴室にはとても効果的かつ、簡単にできることなので、今日からでもすぐに試せるおすすめの方法です。
いつもは給湯器や自動湯沸しなどでお湯をはっているご家庭でも、冬の寒い時期だけは、最初だけ湯沸し機能を使って、最後の5分程度を熱いシャワーでお湯を足すなどしても十分に効果がありますよ。
人間の生理機能は、午後4時以降に落ち始めますので、ホルモンリズムのピークといわれる午後2時~4時の間に入浴することで、気温が下がった夜に入浴するよりも、血圧の変化を防ぐことができ、ヒートショックを防ぐことにもつながります。
食後1時間以内や飲酒をした場合は、血圧が下がりやすくなっているため、これらの時間を避けて入浴するといいです。特に飲酒時は、心臓にかかる負担も大きくなるため、絶対にやめましょう。
お湯の温度は、体質などにより人によって影響がちがってきますが、41℃以下が好ましいといわれています。
理想は38~39℃ですが、寒い冬に体の芯からあたたまるのが難しい温度で、かといって42℃以上になると心臓などに負担がかかりはじめますので、41℃以下でゆっくりとあたたまるようにしましょう。
ヒートショック、最近出てきた言葉ではありますが、寒い時期にこそ気をつけなければいけないものなんだということがお分かりいただけましたでしょうか。
予防法は極めてシンプルですぐに出来るものが多く、誰にでも特別な方法や器具を使わなくても対策が出来る点から、恐ろしい突然死の原因ではあるものの、簡単に予防できる現象の一つでもあります。
【関連記事】
冷え性の改善法。対策方法は?漢方からサプリ。ツボほか解消まとめ
簡単にできるヒートショック対策、ほんの少し気を遣うだけでできますので、自分だけでなく大切な家族を守るためにも、この冬、対策をはじめてみませんか?
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