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月見団子の由来と意味。団子の数は何個?並べ方や十五夜の起源は?

夏も終わりにさしかかり、夜半に涼しい風を感じるころになると、百人一首のある歌を思い浮かべます。

 

秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ

 

秋と言えば夜長。そしてそこに凜とした光を投じる月を思います。

 

●十五夜に月見団子をお供えする由来。起源はいつから?
●団子の数は何個飾るの?数の意味について
●月見団子の並べ方。正しい積み方や飾り方とは?
●関東と関西で月見団子は違う?違いはなぜ?

 

今日はそんな秋の月にちなんで、お月見、そしてお月見には欠かせないお団子の由来や意味についてお伝えしていきます。

 

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十五夜に月見団子をお供えする由来。起源はいつから?

「今はむかし、竹取のおきなといふものありけり…」こんな出だしから始まる、これは「竹取物語」という、平安時代のごく初期に書かれた物語で、かぐや姫のお話です。

 

ご存じのとおり、かぐや姫は竹から生まれましたが、実は月から来た月世界人。やがて美しく成長した姫は月へと帰っていってしまいます。

 

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その、月からお迎えが来るのが「十五夜」とされています。一般に十五夜というと中秋の名月、旧暦の8月15日を指しますので、ここでも恐らく中秋の名月にかぐや姫は月の都へ帰っていったという設定でしょう。

 

ただ、この物語の中では、毎夜かぐや姫が月を見るのを、お付の人が「月の顔をそんなに見るものではありませんよ」とたしなめています。

 

平安時代のごく初期には満月の存在は把握しながらも、まだお月見をするという習慣はなかったということでしょう。

 

 

ではいつのころから、日本でお月見をするようになったのでしょうか?

 

お月見の起源は中国の唐代に遡ります。身分に関係なく名月の下で夜通し騒いで楽しむ日とされていました。それが平安時代の日本に伝わり、皇室や貴族たちの間に広まって、月見の宴や観月宴などの優雅な催しとなります。

 

源氏物語の中には8月15日の観月の宴にちなんだ記述が全編で7場面ほど出てきます。須磨に流された光の君が名月を眺めながら、都にいたら華やかな宴会の真っ最中だろうになぁ!と我が身の不遇を嘆くシーンなどがあるんです。

 

ただそれらは丸々のリクリエーションで、「月にかこつけて酒が飲めるぞ」的な御遊びだったということです。

 

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お月見に宗教的な意味を持たせるようになったのは、やはり中国で、明代に入ってからのことでした。その際、月にお供えをしたのが「月餅」だそうです!

 

日本では室町時代の後期のころにようやく、貴族の間での宴会の中で、月を拝みお供えものをするようになっていきました。一方庶民の間でも徐々にお月見は浸透していきます。

 

それ以前から8月15日にはサトイモを食べる習慣のある地域があり、月見を意識し始めてからも芋煮会をして夜遊びをするのが一般的でした。

 

家庭で月にお供えをするようになったのは、江戸時代中期以降とされています。後期には、江戸では丸形の、京阪ではサトイモ型の月見団子を備えるという記述が残っています。

 

 

団子の数は何個飾るの? 数の意味について

さて先述したように、中秋の名月の日のあたりがちょうど秋の収穫の時期に重なるため、庶民の間ではもともとサトイモを食べる習慣がありました。それが月を意識するようになり、「月に拝んで供える」ようになっていきます。

 

最初はサトイモが主でした。そこから、他の芋類や穀類を供えるようになっていき、収穫したばかりの米で粉を曳き、団子を作ったのが始まりとされています。

 

因みに、お月見ではお団子のほかにススキが飾られているのもよく見ますね。あれは元々は稲穂でした。

 

 

稲穂は神様の依代です。月の神である「月読命・つくよみのみこと」に来ていただき、お団子をさしあげて、収穫の感謝と来年への豊作祈願を捧げたのです。

 

その稲穂の代わりとして、その時期手に入りやすいススキを代用するようになりました。ススキが1本だけ飾られているのもその理由からです。神の依代ですから、1本でいいのです

 

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その、お団子のお供えには数などの決まりがあるのでしょうか?

 

数に関しては、十五夜にちなんで「15個という場合と、一年間の満月の数である「12か13個とする場合があります。団子は1寸5分(約4.5センチ)の大きさがいいとされています。十五夜だから1寸5分だそうです。このあたりのシャレは江戸時代っぽいですね!

 

ただし、まん丸に丸めてしまうと死者の枕元にお供えする「枕だんご」に似てしまいますから、それを避けるために少し潰した若干平たい形をしています。

 

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お月見団子の並べ方・正しい積み方や飾り方とは?

神様や仏様へのお供えには、本来「三宝」を用います。神事では白木、仏事では塗りのものが用いられます。

 

月見団子の場合は月読命という神への捧げものですので、白木の三宝に白い紙を敷き、そこに団子を並べ積むのが正式です。ただし三宝がなくても大丈夫。お盆やお皿で代用しましょう。

 

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積み方も特に難しいことはありません。縦横3個ずつになるように9つ並べますこれが1段目。2段目は4つ、3段目は縦に2つ。つまり、ピラミッド型に並べていき、最後の2つは縦に並べることによって、正面からは1つに見えるようにします。

 

このピラミッド型に積み上げるのにも意味があります。最上部が細く天に向かっているところから、異界に通じるとされているんです。月見団子を通して、収穫の感謝の気持ちを月にまで届かせるよう工夫をしたのですね。

 

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そして飾る場所ですが、床の間でもいいのですが、できればお月様から見える場所が望ましいと思います。

 

お月様から見て左側に自然界のものであるススキ、右側に人工のものである月見団子を置くのがよいとされています。日本古来の考えかたが左上位のため、自然のものであり、かつ神の依代であるススキを敬う気持ちを表わします。

 

 

関東と関西で月見団子は違う?違いはなぜ?

そうなんです、ここまで書いてきましたが、実は関東と関西とでは月見団子の形状がかなり違います。それゆえ、お供えする形もちょっと違ってきてしまうんです。

 

まず、お団子自体の形ですが。関東は先ほどからお話ししています、ほぼ球のような丸いお団子です。直径1寸5分とお伝えしましたね。

 

お団子は基本的に上新粉と水で作られていて、お砂糖で少し甘さを加えられているほどのシンプルなものです。

 

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ところが関西での基本的な月見団子は、団子の材料は同じく上新粉と水ですが、仕上げは細長く、さらに「こし餡」でその3分の1ほどをぐるりと巻かれたものなんです。

 

これはサトイモをお供えしたころの名残りといわれています。サトイモをきぬかつぎにした形を模したんですね。

 

 

「きぬかつぎ」というのは、サトイモの小芋の調理法です。芋の3分の1の位置に包丁でぐるりと切れ目を入れて蒸し、中央で皮をつまむとそこだけが剥けて皮が一部残ります。

 

その形状が平安時代の女性の衣装「きぬかづき」に似ているところから名付けられ、「きぬかつぎ」に転じたとされます。

 

関西のお団子は形も違い餡子もついていますから、ピラミッド状には並べません。三宝に紙を敷き、一段に15個をびっしりと並べてお供えします

 

 

さて、今年2018年の中秋の名月は9月24日です。そして翌日の9月25日が満月となっていて、中秋の名月と満月の日付がずれているようです。このようにずれることはしばしば起こるようですよ。

 

満月前後の月はとても明るくて見ごたえがあるので、天気に恵まれて澄んだ空に煌々と輝くのを見られるといいですね。

 

【関連記事】
秋の七草の覚え方は?おすすめの方法。種類と意味、由来について

 

現代、夜空をゆったり見上げることもなく、多忙な毎日を私たちは過ごしています。日頃ついつい忘れがちな自然との対話、そして人の歴史にも思いを馳せる機会が、秋の一夜、お月見という行事に設けられているのではないかと、そんな風に思えました。

 

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