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避難勧告と避難指示の違い。避難命令の時は?特別警報とは?

地震、台風、長雨による土砂災害など日本各地で毎年のように起きている自然災害ですが、いざ身近で起こった時、とても動揺してどうしてよいかわからないものですよね。

 

いざという時に避難するべきか、どう備えたらよいかなど、少しでも冷静に対処できるように、日ごろから災害に対する知識を高めておきたいものです。

 

そこで今回は、災害時に発令される避難や警報について詳しく説明したいと思います。

 

●避難勧告とは?何をしたらいいの?
●避難指示とは?どうしたらいいの?
●避難命令とは?従う必要はあるの?
●特別警報とは?警報との違いについて

 

といった内容で紹介したいと思います。よろしければ参考にしてみてくださいね。

 

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避難勧告とは?何をしたらいいの?

災害の発生する確率が高いと各地域の自治体が判断した場合に、避難に関する情報が発令されるようになっています。

 

知らせる方法は、自治体によって違うようで、テレビ、ラジオ、市町村防災行政無線、緊急速報メール、自治体のSNS、広報車、消防団、登録制メール、近隣住民などによる声かけなどが実際に行われています。

 

お住まいの自治体の、「地域の防災・減災情報」に伝達手段が掲載されているので、ぜひ確認して確実に情報が得られるように備えておくといいですね。

 

避難情報については、緊急性が低い順に

避難準備情報」→「避難勧告」→「避難指示」となっています。

 

 

避難準備情報

災害による被害が発生する可能性が高まってきた時に発令されます。

 

高齢者・障害者・乳幼児の他、災害時に特に配慮が必要な方は、避難に時間がかかるので、この段階で避難を始めます。

 

付き添いの方も支援しながら一緒に避難を開始します。通常の避難行動がとれる人は、災害情報に注意しながら家族との連絡や非常用防災グッズの用意などを始めましょう。

 

 

避難勧告

災害による被害が発生する可能性が明らかに高まった、と判断された時に発令されます。

 

通常の避難行動をとれる人は、この段階で避難を始めます。

 

一般的には、指定されている避難所に向かうのですが、いざという時に避難場所がわからないことのないように、「地域の防災・減災情報」をチェックしておきましょう。

 

避難勧告と避難指示の違い。避難命令の時はどうしたらいいのでしょうか?

 

避難指示とは?どうしたらいいの?

避難指示

災害が発生する兆候がある、被害が発生する危険性が非常に高い、と判断された場合や、堤防の近くや山間部など地域の特性から被害の発生する危険性が非常に高いと判断された場合、被害が発生し始めた場合に発令されます。

 

大変危険な状況が想像できますよね。避難中の場合は速やかに避難を完了するようにしましょう。

 

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避難をする際に、避難場所に行くまで間に合わなかったり、外が危険な場合もあります。

 

予想される災害の状況に合わせて、自宅内や近隣の高い建物への移動など安全な場所へ避難することも日ごろから意識しておくとよいかもしれません。

 

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避難命令とは?従う必要はあるの?

「避難命令」という言葉をテレビなどで耳にした方もいるかもしれませんが、実は「避難命令」という制度は日本にはないんです。

 

海外では地震・津波・台風などの自然災害や原子力災害によって対象となる地域に重大な危険が迫っている場合に発令され、対象住民は強制的にでも避難すべき、という意味合いがあるそうです。

 

日本の場合「避難指示」の次の段階として、「警戒区域への指定」という制度があって、従わずに立ち入ると罰則が発生します。

 

日本の「警戒区域への指定」は海外の「避難命令」に近いかもしれません。

 

そのくらい危険がせまっているという事ですので、「警戒区域への指定」がされた場合は、速やかに従うようにしましょう。

 

避難情報に関する動画です。わかりやすく説明されていますので参考にしてみてくださいね。

 

 

特別警報とは?警報との違いについて

「特別警報」が発表されたら、ただちに命を守る行動をとってください。

 

と、気象庁のホームページにもあるように「特別警報」は豪雨や暴風、大雪、大津波によるこれまでに経験したことのない重大な災害の危険性が高まっている場合に発令されます。

 

本当に命の危険にさらされるような被害が出るかもしれない、ということですね。

 

注意報」→「警報」→「特別警報

の順に危険度が高いという意味合いになります。

 

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実は平成25年8月30日に「特別警報」が運用されるまでは、日本には、「警報」までしか注意を促す表現がありませんでした。

 

しかし、大きな災害を経験するたびに、「警報」レベルだけでは、これまでにない重大な災害が発生すると判断されても、その緊急性が伝わらない、市町村単位で的確な避難指示が出せない、結果逃げ遅れ甚大な被害がでている、

という意見があがったため、「特別警報」が運用されることになりました。

 

「特別警報」が発令された時にイメージしなければならない災害は、18,000人以上の死者・行方不明者を出した東日本大震災における大津波や、観測史上最高潮位を記録し、

5,000人以上の死者行方不明者を出した「伊勢湾台風」、100人近い死者・行方不明者を出した「平成23年台風12号」による豪雨被害のような現象です。

 

 

「特別警報」の前には多くの場合、「注意報」「警報」が出されます。

 

大雨などの時間とともに洪水、土砂崩れなど危険度が増していく現象もありますので、早め早めに気象情報や警報、避難情報などに注意することが大切ですね。

 

 

避難情報については、違いを知っておくことはとても大切です。

 

避難指示」が出たときは危険が迫っていると気をひきしめつつも、冷静に行動しなければなりません。

 

特別警報」もとても危険な状態が近づいていると覚えておきたいものです。

 

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また、避難場所を知っておくこと、外が危険な場合の安全な場所の確保も重要です。家族で避難意識について確認しあうことも必要ですね。

 

【関連記事】

箱根山の噴火の可能性。噴火したら影響や被害は?富士山も警戒

地震対策グッズ。家具の転倒防止は?食器棚や冷蔵庫。水槽まで

 

地震や噴火…様々な災害について、詳しい情報や対策グッズなどをまとめた記事ですので、是非とも合わせて読んでみてくださいね、

 

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