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読書感想文の書き出し例。構成や内容の書き方のコツ。冒頭やまとめ方

読書感想文!夏休みの宿題、いつもこれが最後に残っちゃうのよ!というお子さん、そして学生さん、沢山いらっしゃるんではないでしょうか。

 

スムーズにいい感想文が書けるコツがあれば良いのに!悩まずスラスラと仕上がる方法があれば良いのに!と多くのかたが思っていらっしゃいますよね。あるんですよ!読書感想文にも、上手く書く技術というものが!

 

もちろん、一朝一夕には体得できないかもしれませんが、ひとたび身につけてしまえばシメタモノ。これからの毎年の課題に苦労しなくなる上、将来どうしても取り組むことになってくる小論文や論文、仕事上のレポートなどを執筆するための、基礎的な力となります。

 

今回は、読書感想文を書くためのノウハウに迫ってみたいと思います。これらをマスターして、この夏の読書感想文を楽しくスマートに、制覇してしまいましょう!

 

●読書感想文に書くこと。文章の構成と書く順番のポイントは?
●読書感想文の冒頭の書き出し例。出だしのコツは?
●最後のまとめや締めくくり例。終わりの書き方は?

 

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読書感想文に書くこと。文章の構成と書く順番のポイントは?

読書感想文には一体なにを書けばいいのか?本のことを書くのはわかっているんですが、いざ原稿用紙を前にすると困ってしまうんですよね。

 

「一体なにをどういうふうに書けばいいの?」と。というのは、実は多くの人が、「読書感想文をどうやって書けばいいのか」をきちんと学習していないからです。

 

小学校低学年のころ、「読んだ本について思ったことを、なんでもいいから書いてみましょう!」というところから始まって、結局それ以上の指導は何らなかったように思うんです。

 

添削指導はあっても、根本的な「書き方」について学習指導を受けた記憶がありません

 

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というわけで、ここでは「読書感想文には何を書くべきなのか」をきちんと理解することから始めましょう。

 

読書感想文に書くべきことは、ずばり、本の感想です。当然のことを言っているようですが、みなさんが、まずそこで躓いてしまうんですよ。

 

感想文の冒頭で、「本のあらすじ書き」をする人が非常に多いんです。ですが感想文には、本のあらすじや解説は書かなくてよい、むしろほとんど書かない。感想を述べる際にどうしても必要な箇所だけ、説明する程度でいいのです。

 

その本を読んでいることを前提とした読み手(感想文を読んでくれる人)に対して、自分の考えを述べる。というイメージですね。

 

本の感想自体が一行か二行で終わってしまって、じゃぁ次はどうしたらいいの?あらすじでも書いて文字数稼ぎをしたくなりますね。そのあらすじ書きがご法度となってしまうと、もう手も足も出ない感じ。

 

もう一度本を読み直して、無理にでも感想をひねり出そうと思うと、もうそれだけでしんどくなってギブアップ!ということに~。なっちゃうんですよね。

 

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では何をしたらいいのかというと。自分が感じた一行か二行の感想に、肉付けをしていくのです。もう二度と本は開かなくていいですよ~。読んで一番印象に残ったこと、それについてじっくり考える作業をしていきます。

 

自分が主人公の立場だったらどうしただろう?と考えて、話を展開していくのもいいですし、自分が似たような経験があるなら、それを書いて、その時の自分の気持ちや行動と、本の中の主人公の気持ちや行動とを比べてみます。

 

 

そう、本の感想を元ネタとして、自分のことを書く。それが感想文の正体というわけです。

 

但し、本のストーリーから離れすぎてはいけません

 

きちんと本を読んでいれば、だいたいその本の主題(メインテーマ)がどこにあるのかが把握でき、感想を持つとしたらだいたいその辺りになると思います。脱線して全く関係のない話のほうに行ってしまうのは厳禁です。

 

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では、感想文に書くべきことをまとめてみましょう。

 

  • 本を読んで、まず思ったこと。率直な感想を、なるべく具体的に書きます。
  • そこに関連づけて、自分の体験や経験したことを書きます。
  • そしてそこでどう感じていたのかを詳しく書いて。
  • 本の中のことと比較し、そうすることで本の中での新たな発見を見出します。
  • 本を読んだことによって自分が変った、と思うことを考えて書きます。
  • それらを踏まえて、これからどうしたいかを考え、夢や希望などを書きます。

 

読書感想文に求められるのは、その本を読んだ前と後とでどう自分が変ったかを書き表すこと。そう考えましょう。目から鱗ですよね!

 

読書感想文は、本のことを書くのではなく、読後に自分がどう変れたか何を得たかを表現する場なのです。もう少し具体的に、全体の文章構成についてまとめておきましょう。

 

 

感想文の構成と内容作成のコツ

① 書き出し

最も大切な部分です。自分が作家になったつもりで、読者を引きつけるように書きましょう。本を読み終えてからの大きな感想(意見でもよい)を、大袈裟なくらいにズバッと書いてしまいます。

 

一番印象に残ったところを「」で引用し、それに対する感想を書いてもいいでしょう。書き出しは短くて大丈夫です。インパクトのある文章を作ります。

 

② 本文1 書き出し部分の掘り下げ

①で書いた感想・意見について、もう一段階くわしく書いていきます。たとえば、「私はこの本を読んだ後、寂しくて切ない気持ちで胸がいっぱいになり、暫くは何も手につかない状態でいた。」というような書き出しをしたとします。

 

②では、なぜ切ない気持ちが後をひいたのかを詳しく書きます。

「どうしてこんなに寂しい気持ちになっているのか、その理由は私にはわかっている。この本の中の隅々にまで満ちている王子さまの孤独が、私の中にもきっとあるからだ。」

 

さらに、どういうところに(この場合なら、どういう孤独に)共感するのかを詳しく、具体的に書いていくことで、どんどんと掘り下げていくことができます。

 

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③ 本文2 体験談

②に関連づけて、自分の体験談を書いていきます。

 

④ 本文3 もし自分が主人公だったら

もう一度②にもどり、②で取りあげた箇所について、もし自分だったらどうしただろうか、どう思っただろうか、を考えて比較しながら書きます。③と④の順番は逆でもいいですし、字数の都合でどちらかひとつだけに絞ってしまうのでもいいですよ。

 

⑤ 本文4 この本を読んで、自分が変ったと思うところ

③と④でじっくり考えて自分と向き合う作業をしました。それを踏まえて、読む前と読んだ後に、自分の考えや気持ちがどう変ったかを詳しく書きます。

 

⑥ 締めくくり

これからどうしていきたいか、希望や目標など、前向きな姿勢を力強く書きましょう。

 

 

読書感想文の冒頭の書き出し例。出だしのコツは?

書き出し」の出来によって、読者を引きつけられるかどうかが決まります。また、「書き出し」次第で感想文全体が書きやすくなったり、なかなか書き進められなくなったり、書き手にも影響が出てきます

 

その後に続きやすい、自分でも「のれる」文章をつくりましょう。内容はともあれ、まずはカッコいい文章を作って、読む人を引き込みましょう。

 

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書き出し例

その1

「ボクに羊の絵を描いて!」そんな一言で始まる、「わたし」と王子さまの出会い。それは友情の第一歩であり、別れに向かう運命へのスタートだ。とても短い子供向けのような物語だが、私はこの本を読んだ後、寂しくて切ない気持ちで胸がいっぱいになり、暫くは何も手につかない状態でいた。(星の王子さま:テグジュペリ)

 

 

その2

「せまい水槽を飛び出して広い海へ出てみよう」私の大好きなさかなクンのメッセージを目にしたとたん、なぜだか急に胸がつまり、泣きそうになってしまいました。(さかなのなみだ:さかなクン)

 

 

その3

「まぁなんて不思議な!」戯曲の中のオリヴィアの台詞と一緒に、私も叫んでしまいそうだった。自分の恋人だと思っていた人と、全く同じ見目形の人がもう1人現れたのだ。もちろん読者である私には、とうにそのからくりはわかっていた。それにも関わらずオリヴィアの驚きに共鳴してしまうほど、このストーリィは良くできていて、ともかく夢中になって読んでいたのだ。(十二夜:シェイクスピア)

 

 

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こんなふうに、本からの引用を冒頭に持ってくるととても書きやすいのです。しかもそれが登場人物の台詞だと、さらに躍動感があり、インパクトは強くなります。

 

もちろん、自分のオリジナルの文章からのスタートでも構いません。感想文の読み手に、この人の書くものなら面白い感想が読めそうだ!と思えるような文章を工夫しましょう。

 

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最後のまとめや締めくくり例。終わりの書き方は?

「文の構成と内容作成のコツ」の⑤は、感想文の中のクライマックスです。そもそも読書の最終目的がどこのあるのかというと、読書によって自分を見つめて対話し、新たな世界を自分の中に開くこと。つまり読書前と読書後で自分が変る、そこにあるのです。

 

本を読んで、あー面白かった、ためになった、感激した、だけではダメなんですね~。読書を通して自分の来し方行く末に思いを馳せ、何らかの精神的な獲得がないといけないということです。それが読書の意義なんですね。

 

あ、もちろん、そうじゃなくて、リラックスするための娯楽的な読書もまた、人にとって必要なものだと私は思っていますよ!

 

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ともかく、読書の意義である「自分がそれを読んだことによってどう変ったか、考えを変えたか」を書く、ここが最重要ポイントです。そのあと、最後のまとめ、締めくくりへと向かっていきます。

 

最後のまとめ、締めくくりでは、⑤で変った自分が、では今後どう生活や人生の中にそれを活かしていくつもりか。を記述し、感想文の終わりとします。

 

希望の持てる、プラス思考的な思いを綴りましょう。抱負と言い換えてもいいかもしれません。また、綺麗ですっきりと読み終えられるような文章にすることも大切です。

 

最後に、ひとつひとつがちょっと長くなってしまいますが、⑤から続けて⑥の締めくくりまでの例をあげておきます。1は中学生くらい、2は小学生中高学年くらい、3は中学~高校生くらいのイメージで書いてみましたので、ご参考になさってください。

 

 

締めくくり例

その1

王子さまは遠い故郷の星に帰ってしまった。残された「わたし」は、特別な存在となった王子さまのことを思い続け、それによって寂しさと幸福とを同時に獲得することになる。

 

私はこれまで、せっかく友達になってもいつか離れ離れになり、そうしていつか電話やメールのやりとりもなくなり、疎遠になっていくのなら、出会う意味なんてないんじゃないかと、虚しい気持ちになることが何度かあった。

 

だけど、王子さまやキツネ、そして「わたし」の出会いと別れを見ることで、偶然に知り合い、そして親しくなること、互いに大切に思い合うことは、たとえいつか別れることになったとしても、人生の中でとても貴重で幸せなことなのだと思えるようになった。(←以上⑤の部分)

 

それは人の心に灯火を点すように、暖かい思いを育て、その人の存在を通して見る世界は、それまで以上に美しく素晴らしいものとなる。

 

私はまだまだ世間のこと、人生のことを知らないでいるけれど、これからきっと沢山の人と出会いと別れを繰り返して大人になっていくのだと思う。そしてその別れのたびに、悲しくて寂しくて辛い気持ちになる。

 

大きな別れのときは、死にたくなるほど寂しくなるかもしれない。だけど、その人との出会い、一緒に過ごした特別な時間、共有した思いなどは言葉に尽くせないほど、美しく大切なものなのだと、しっかりと受け止めて、前に進んでいきたいと思う。

 

星の王子さまのように、また1人になっても、その孤独に立ち向かい、次の希望を思って、力いっぱいに旅立てるように。(星の王子さま:テグジュペリ)

 

 

その2

私はいじめの話を聞くたびに、どうしていじめをする子がいるんだろう、その子が意地悪だからだとか、いじめられる子が弱いからだとか、いろんなことを考えてきました。時には、先生がいじめをする子をちゃんと叱ってくれないからだと思ったこともあります。

 

だけど、この本を読んで、どうもいじめというのは、生物の中のなにか、どうにもコントロールできないところから発生しているのかもしれないと思い始めました。

 

だから、誰が悪いとか誰が良いとかを考えるのではなく、みんながもっと自由になってもっと広い世界のことを思って、自分で自分を楽しませるような生き方をすることが、いじめをなくす一番の方法だと私も思えるようになりました。(←以上⑤の部分)

 

私もさかなクンのように、いじめられている友達をかばってあげることが出来ないかもしれません。もしかしたら自分もまた誰かにいじめを受けることになるかもしれません。

 

でも、「広い海に出てみよう」という言葉をいつも思い出して、友達が辛いときは一緒にいてあげて、自分が辛いときはひとりで閉じこもってしまわないで、もっともっと広い海があるんだと、もっとあなたには、私には、活躍できる世界があるんだと、考えられるようにしていきたいと思いました。

 

さかなクン、素晴らしいことを教えてくれて、ほんとうにありがとう!(さかなのなみだ:さかなクン)

 

 

 

その3

この「十二夜」は400年以上も前に英国のシェイクスピアによって書かれた戯曲だ。舞台は私が聞いたこともない王国イリリア。正直言って、実在した国なのか架空の国名なのかさえわからない。

 

それなのにこのストーリー展開の新鮮さはどうだろう。戯曲なので、最小限のト書きと、あとは登場人物の台詞だけ。それで場の設定がすべて読み取れる。王国としての社会背景から周りの風景、雰囲気、そして登場人物の姿や立ち位置までが想像でき、目の前で彼らが語り、歌い、駆け巡るようにさえ感じられる。

 

400年前から、人は恋をし、命がけでその駆け引きをし、そして何より人生を楽しんできたのだということが、この薄っぺらい本から鮮やかに感じ取ることができるのだ。

 

私はシェイクスピアなんて古くて堅苦しくてちっとも面白くない古典文学だと思い込んできた。しかも戯曲なんて読んだことがなく、途切れ途切れの台詞ばかりで理解しづらく、とても感情移入どころではないと思っていた。

 

ところが今回「十二夜」を読んで、人は400年前もそして今も変わらない感性を持って生き、それを文学として表現することもまた、今となんら変らない。むしろ優れた文学ならば今の小説以上に私たちを虜にしてくれるものであることがわかった。(←以上⑤の部分)

 

私は今回の読書を契機に、これから沢山の古典文学に触れたいと思う。昔から変らない人の心の営みを知って、今の私に重ね合わせていけば、きっと自分の明日が見えてくる。困難に出会ったときも、自分だけがそんな目にあっているのはないと頑張って乗り切れる。

 

そして一方で、こうも思う。英語を勉強して、いつかシェイクスピアを原書で読んでみたい。たった一冊の本だけれど、近い将来への目標を持つことになった。この本を読んで、本当に良かった。(十二夜:シェイクスピア)

 

 

このように、児童文学、短い絵本、古典文学(戯曲)、どんな本であっても「文の構成と内容作成のコツ」を軸にして考えれば、読書感想文が完成します。

 

最初は肉付けや自己体験の引き出し方に苦労するかもしれませんが、感想文をひとつ書くごとに着実に上達していきます。そしてせっかく読む本ですから、読書感想文を書くことで自分の中に完全に取り込めるのは、決して損なことではありませんよ。

 

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【関連記事】
読書感想文の書き方。小学生、中学生の例。書き出しと構成は?

 

読書感想文を書く経験が、みなさんにとって有意義で、そして楽しいこととなるように願いながら、今回のレポートを終わります。さぁ、がんばって書き上げましょう!

 

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