七草粥の由来と意味。いつ作る?食べる理由について。レシピと作り方
新年に食べるものの代表として、何といっても日本では、おせちですよね。そして、次にくるのが、七草粥ではないでしょうか。ただ、最近では、七草粥を食べる習慣がなくなってきており、意外に知らない人も多いのではないでしょうか。
私は、ただ単に健康のためなのかと思って食べていた記憶があります。そこで今回は、この七草粥の本当の意味について気になりましたので、調べてみました。
●七草粥とは?由来と意味について
●歴史はいつから?食べる理由となったのは?
●作るのはいつ?食べるのはいつか?
●七草粥のレシピ。土鍋と炊飯器での作り方
レシピもご紹介していますので、是非、七草粥を作ってみてはいかがでしょうか?
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七草粥とは?由来と意味について
そもそも、七草には春と秋の2パターンがあります。
春は、芹(セリ)、薺(ナズナ)、御形(おぎょう、ごぎょう=ハハコグサ)、はこべら(ハコベ)、仏の座(ほとけのざ=コオニタビラコ)、菘(すずな=カブ)、蘿蔔(すずしろ=ダイコン)です。
秋は、萩の花(ハギ)、尾花(ススキ)、葛花(くずはな=クズ)、なでしこ(カワラナデシコ)の花、姫部志(オミナエシ)、藤袴(フジバカマ)、朝がおの花(現在のキキョウと言われている)です。
秋の七草は主に観賞用ですので、食せるものは少ないです。
七草粥とは、春の七草を指し、その七種を早春(正月7日)に摘んで刻み、餅とともにかゆ(七草粥)に炊いて食べると万病を防ぐといわれており、10世紀頃から朝廷で儀式化し、それが民間でも今日まで伝えられてきた
(引用:ブリタニカより)
とされています。
ただ、元来は中国が起源のようで、中国では正月から7日が節目となっていて、七種の野菜を汁物とともに食べて邪気が払えると考えられていたみたいです。
そして、それが日本に伝来したときは豊作祈願を願って、当時は粟(アワ)や雑穀(ざっこく)などを使ったお粥を食べていたそうです。それが10世紀頃になってくると、現代のような風習へと変化しました。
歴史はいつから?食べる理由となったのは?
歴史については、先に述べた通り10世紀頃からとされています。食べる理由についても先のトピックでも書いた通り、元々は豊作祈願であったものが、いつしか、無病息災を願うようになっていきました。
また、正月におせち料理などを食べ、疲れた胃を休めるためや、野菜が不足がちな冬にビタミンやミネラルを効果的に摂るためでもあるそうですが、ビタミンやミネラルなど、当時はそんなことは考えていなかったと思いますので、これは恐らく今風の都合のよい解釈でしょう。
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せっかくですので、ここで、七草の意味についてもまとめておきます。
2.薺(ナズナ)=撫でて汚れを除く
3.御形(ゴギョウ)=仏体
4.はこべら(ハコベ)=繁栄がはびこる
5.仏の座(コオニタビラコ)=仏の安座
6.菘(すずな=カブ)=神を呼ぶ鈴
7.蘿蔔(すずしろ=ダイコン)=汚れのない清白
作るのはいつ?食べるのはいつか?
作る時期と食べる時期についてですが、これも最初に書いたように正月7日に七草を摘み取り、それを粥に炊いて食べるので、正月7日が正式な日となります。
そして、その日の朝に七草粥を作って食べます。
七草粥のレシピ。土鍋と炊飯器での作り方
以下、七草粥のレシピについてです。作り方は上記のYouTube動画を参照にしてみてください。
動画は白飯の状態からの作り方で、ご飯を炊いてある状態からですので、時間も手間もかかりません。

・春の七草…適宜
・ごはん…茶碗2杯分
・和風だしの素 or 中華だしの素 or 昆布茶など…小さじ1
・塩…少々
<作り方>
1.七草を水洗いする
2.スズナとスズシロをカット
3.根のあるものは根をカット
4.沸騰したお湯で七草をさっと湯がく
5.青菜類は水気を絞って刻む
6.ご飯を火にかける
7.ご飯が煮立ったら、七草を入れる
8.時々混ぜながら、程よいところで塩を少々
9.できあがり
土鍋では、
2.ふいてきたらトロ火(この時点で和風だしなどを投入してください)にして40~45分位炊き、火を止めて10分そのまま蒸らします。
3.そこに湯がいた七草をいれ、中火で煮込んで、塩で味を調えてください。
※炊飯器の場合はお粥モードにし、七草を洗って刻んだものをいれて炊飯します。
【関連記事】
秋の七草の覚え方は?おすすめの方法。種類と意味、由来について
みなさんも今年は歴史を感じて、七草粥を作ってご賞味してみてはどうでしょうか。
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