妊婦の花粉症でも薬は処方される?妊娠中のくしゃみや鼻づまり対策
今年も花粉症の季節がやってきます。いまや国民病とも言われるほど、多くの人が発症している花粉症。例年、飛散のピーク時には薬でなんとか抑え込んでいる方も多いと思います。
ですが、ちょうど妊娠中に花粉の季節が到来してしまった場合、例年通りの薬の服用が可能なのでしょうか。また薬の使用ができない場合は他に対処法があるのでしょうか。
ここではそんな、妊婦の花粉症について考えたいと思います。
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妊婦の花粉症。病院で薬は処方してもらえるの?
まず最初になんといっても妊婦さんにとって、薬の服用は最も気を配らなければならないことのひとつと知っておいてください。普段の体とは全く別ものと思うくらいでちょうどいいかと思います。
薬による影響で、最悪の場合、流産や胎児の奇形を引き起こすことさえあります。
もちろん全く影響のない薬もありますが、万が一のことを考えて、たとえ弱い作用の薬であっても決して自己判断での服用はしないようにするのが原則です。
妊婦にも病院で薬は処方してもらえるの?
妊娠中は胎児への影響を考え、出来る限り薬の使用は控えることが望ましいんです。
ただ、胎児の成長の中でも体の根幹を形成する時期である妊娠初期、15週目までが最も危険な時期で、それ以降になると流産や奇形の危険性はぐっと低くなります。
内服薬の処方は15週目以降と、そう決めてらっしゃる病院が多いようですね。
ですが、症状が非常に酷い場合、医師が必要と判断すれば、比較的危険性の低い薬の処方が行われることもあります。まずは病院で相談してみましょう。
その際は産婦人科とアレルギー科、双方のお医者さんにご意見を伺うのがベターかと思います。アレルギー科で処方された薬をかかりつけの婦人科の先生にみていただくというのがよいでしょう。
どんなお薬が比較的安全なのでしょうか?
内服薬は胎児への影響が出る危険性があり、15週目を過ぎるまでは避けたいのが本当のところ。
それ以降の妊娠中期に入れば、内服薬のうち比較的胎児への危険性の低い「アレグラ」や「クラリチン」などを処方してくれるお医者さんが増えてきます。
点鼻薬や点眼薬に関しては、鼻の粘膜部や眼球部に薬効成分が留まり、血液中に浸透しにくいということを前提にしているので、妊娠初期段階の方でも使うことができます。
ただしこれも病院で処方していただけるものに限ったほうが安心ですね。
服用できる市販薬や鼻炎薬はある? 漢方薬の効果は?
さて、お医者さんにいちいち行くのが面倒、スーパーの薬局でお薬を買いたいという方もいらっしゃいますよね。
普段ならばそれでもいいのですが、妊娠中は是非とも専門医さんに診察してもらい、ご相談くださいね。
自己判断は厳禁。特に内服薬は医師からの処方薬を服用するようにするのが原則です。
ただし、直接鼻や眼に注す「点鼻薬」「点眼薬」でしたら、最初は処方薬を使い、それと同じ成分のお薬がもし市販されているようでしたら、それを購入してもよいようです。
ただしそれも、お医者さんにお尋ねください。成分表で同じと思っても、配合量が違う場合など、素人にはわからない部分もあります。いつも使っている点鼻薬や点眼薬を病院に持参して、使ってもいいかを確認するのもいいでしょう。
漢方薬は使えるの?
漢方薬は妊娠中にも使えるものが多いので、かかりつけのお医者さんに「漢方薬を」と希望してみてください。花粉症の際の鼻水や鼻づまりに効力のある「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」などの処方をしてもらえます。
漢方薬もかかりつけの病院で処方してもらいましょう。
漢方といえど、中には妊娠中に避けるべきものもありますので、ここでも自己判断はしないようにしましょう。
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妊婦の花粉症対策。くしゃみや鼻づまりが酷い場合は?
なるべく薬の服用に頼らないようにするために、花粉症の対策をすることも大切です。なんといっても、花粉症対策の基本は「花粉を体のなかに入れないこと」これに尽きます。
平常時でもそうですが、特に妊娠中の対策は気合をいれて頑張りましょう。
オーソドックスな方法ですが、花粉の飛散がひどい日の外出は極力避け、家の中に外気を入れないこと。高機能な空気清浄機などを使うのも効果的です。
外出する場合はマスクやゴーグルを活用し、またワセリンなどを鼻の穴の周りに塗るのも効果があるようです。
そして意外かもしれませんが、腸内環境を整えることも花粉症対策になります。体内の免疫細胞の80%が腸に存在し、そこから各器官に免疫細胞が送られていきます。
腸内環境を整えることでアレルギー症状が緩和していくようになります。
ヨーグルトを毎日摂取するなどで腸内の善玉菌が増え、腸内環境がよくなります。ヨーグルトと一緒にオリゴ糖をとると更に効果的。ヨーグルト菌が増えやすくなりますよ。
目のかゆみを和らげる方法。市販の目薬は使える?
目のかゆみに関しては、妊娠中でも使える点眼薬を処方してもらえます。用法容量をきちんと守り、利用しましょう。
点眼薬は内服薬と違い、血液中に成分が入っていくことがあまりないので、胎児に殆ど影響はないと考えられますが、ここでもやはり担当医に相談し、処方されたものを使ったほうが安全です。
処方薬が切れてもすぐに貰いにいけない場合などに備えて、同じ成分で市販のものがあるかどうかを医師に尋ねておくのもよいでしょう。
薬だけではなく、外出から帰った際に洗眼することも効果があります。
またかゆみのある時には炎症を起こしているので、軽く冷やしてあげるのもよいでしょう。冷たいタオルなどを瞼に乗せ、静かにリラックスタイムとするのも効果的です。
ストレスを軽減して、快適に過ごしましょう
妊娠中は薬が使えないから花粉の時期はどうしたらいいの!?と、ストレスを感じるのもアレルギーにはよくありません。
それぞれの症状に応じた対応策が何らかの形でありますので、アレルギー科と婦人科の先生によく相談をし、出来る限り症状を緩和する方法をとっていきましょう。
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