梨の栄養と効能とは?妊婦は食べてはいけない?皮ごと食べる効果
皮むきが面倒だと感じてしまう私にとって、りんごなどはあまり食べる機会がないのですが、皮をむいてでも食べたいと思うのが、梨なのです。
何が良いのかというと、かじった時にジュワーッっと出てくるおいしい果汁です。 口いっぱいに広がって、幸せな気持ちになります。 さらに、シャリシャリした食感も心地よくて、大好きなのです。
おいしいんですが、水分が多いし、なんだか目が粗いような軽い感じの果肉には、栄養素って含まれているのでしょうか?どうせ食べるなら、食べた時の効果を理解して食べたほうが、ありがたみも増します。そこで今回は、
●梨は栄養ない?含まれる栄養成分や栄養価は?
●食べて得られる効能とは?健康への効果について
●妊婦は食べてはいけないの?妊娠中はNGなの?
●梨の皮は食べられる?皮ごと食べるほうが体に良い?
これらについて調べてみました。
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梨は栄養ない?含まれる栄養成分や栄養価は?
梨は、90パーセントが水分で出来ています。残りの10パーセントには次のような栄養素が含まれています。
■ アスパラギン酸
■ ソルビトール
■ 消化酵素(タンパク質分解酵素プロテアーゼ)
■ カリウム
■ リグニン など
ビタミン類も含まれますが、少量です。これらの栄養素は、身体にどんな効果があるのでしょうか。
食べて得られる効能とは?健康への効果について
梨を食べると、いろいろな健康への効果があります。
疲労回復
アスパラギン酸は、アスパラガスから発見されたアミノ酸のひとつです。 栄養ドリンクのCMなんかで名前を聞いたことがありますね。
有害なアンモニアを体外へ排出し、中枢神経を保護します。また、筋肉や内臓の元になるタンパク質を合成するのにも使われます。
カリウムやマグネシウムと結びついて、筋肉を動かすのに必要なエネルギー代謝を促進するため、身体にスタミナがつき、疲労しにくい身体になっていく効果もあります。
便秘予防
梨の果肉のザラザラした感じは、食物繊維によるものです。この食物繊維にソルビトールというものが含まれています。 ソルビトールには、水分を保持する働きがあるので、便を柔らかくし、便秘の改善が期待できます。
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消化促進
プロテアーゼというタンパク質分解酵素の働きで、胃の消化の働きを助け胃もたれを防ぐ効果があります。
解熱・二日酔い改善
梨には、カリウムがたくさん含まれています。カリウムは、体の熱を冷ます効果があります。 風邪の時に、梨の搾り汁を飲むとよい、と聞いたことがありますが、この効果があるからなのですね。
またカリウムには、利尿作用があるため、二日酔いやむくみの改善にも効果的です。
妊婦は食べてはいけないの?妊娠中はNGなの?
妊娠中に梨を食べるのは、何の問題もないようです。 それどころか、妊娠中のあれこれに効果的で、食べるとメリットがあるようですよ。
妊娠中は、妊娠高血圧症候群という症状が出ることがあります。むくみがおきたり、高血圧になったりします。
高血圧になると、胎児の成長にも影響がある場合もあります。
梨を食べることによって、高血圧になるのを予防する効果が期待できます。これは梨に含まれるカリウムに血圧を下げる働きがあるためです。 また、先程も書いたとおり、梨を食べるとむくみにも効果があります。
さらに、妊娠中は便秘にもなりやすいので、梨のソルビトールによって便秘を予防することもできます。ただし、食べ過ぎるとお腹を冷やします。
妊娠中の理想の果物摂取量は、200gくらいだと言われています。 梨だと1個分くらいになります。1日1個くらいを目安に、おやつ代わりに食べるのが良いかもしれないですね。
梨の皮は食べられる?皮ごと食べるほうが体に良い?
梨の栄養分は、皮や皮の近くに多く含まれています。 しかも、皮の近くと梨のおしりの部分が糖度が高くて甘いそうなのです。皮をむいてしまうと、栄養も捨ててしまい、おいしさも減っていたのですね…。皮ごと食べるのがおすすめです。
でも、皮の部分の農薬が心配だという方もおられるかと思います。普通に売られている果物には、ほとんど農薬などは残っていないそうです。 流水で洗えば問題ありませんが、柔らかいスポンジなどでこすり洗いすればさらに安心です。
皮の表面がヌルヌルしていることがありますが、これは薬品などではなく、梨の皮に含まれている成分が外側へ出てきているためです。
気になる場合は、塩をまぶして軽くこするとぬめりが取れるので、しっかりと流水で洗い流せば食べやすくなります。
いかがでしたか?梨を食べることによって、いろいろな効能があることが分かりました。水分が多めであっさりした果物なのに、すごい栄養がたくさん入っているんだな、と意外でした。
面倒な皮むきがなくてもいい、というよりむしろ皮ごと食べた方が栄養も摂ることができると分かって、ますます梨を食べる機会が増えそうです。
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