枝豆の栄養効果。冷凍と生で効能は違う?食べ過ぎで病気や太るか?
代表的な夏野菜の枝豆!美味しい時期は7、8、9月の間。ご存知かと思いますが、大豆を若いうちに収穫したものが枝豆です。大豆と同じように栄養豊富でビールとも相性抜群ですよね。
今回は、枝豆の栄養成分や効能などについてもっと知っていきましょう。さらに枝豆を美味しく豊かにいただくことが出来るようになりますよ。
●枝豆の栄養成分。薄皮は栄養あるの?食べるべきか?
●枝豆の効能。冷凍と生では栄養価や効能効果は変わる?
●食べ過ぎは太る?ニキビや腹痛など病気の可能性は?
●子供はいつから食べてもいい?妊婦は控えるべきか?
たくさん聞きたいことがあるかと思いますが、この項目を中心にお話していきましょう。もちろん余談はありですよ。
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枝豆の栄養成分。薄皮は栄養はあるの?食べるべきか?
大豆同様に…と紹介した枝豆です。たんぱく質、ミネラルが豊富なのは大豆同様です。 ですが、それだけではありません。
野菜に含まれる栄養素、ビタミンA、ビタミンC、カロテン、水溶性ビタミンB群の一種の葉酸も多く含まれていて、この点においては大豆よりも優れているといえますね。
更に、枝豆に含まれているアミノ酸の一種、メチオニンという成分が、ビタミンB1やビタミンCとともに働くことでアルコールの分解を促進し、肝臓への負担を軽くする働きがあるのです。
お酒のおつまみに枝豆は定番ですが、先人の知恵なのでしょうか!素晴らしいですね。
他にもイソフラボン、サポニン(ポリフェノール群)も多く含まれており、中年以降、体に必要とされる栄養素が多く含まれているのです。
ここで、注意したい点が1つ。そう、薄皮ですね。枝豆によるとすっごく固い薄皮にあたったり、薄皮があることにも気が付かなかったり、そんな薄皮の存在ですが、もちろん食べられます。
ただ、薄皮はそのほとんどが食物繊維から成り立っているので、胃腸の弱っている時、胃腸の具合が悪い時、噛む動作が難しい人には薄皮を食するのはおすすめできません。
普段からお通じの悪い人にはおすすめできますが、この時も要注意。食べ過ぎると食物繊維ばかりが腸内でぎゅうぎゅうに留まってしまい、良いお通じどころか逆効果になってしまうこともあります。
枝豆に限らず、食物繊維を多く食べるときには水分もしっかり摂りましょう。そう、お酒はアルコールで水分じゃないですよ。
繊維をとっているのにお通じの良くない人、意外と水分が取れていないのかもしれませんね。
枝豆の効能。冷凍と生では栄養価や効果効能は変わる?
先ほどお話しした栄養素に付随するお話になってきます。肝臓への負担を軽くする働き(メチオニン)はお話ししましたね。
ビタミン類
ビタミンはそれ自体が何らかのエネルギーになるわけではありません。 ごく微量ですが、他の栄養素がよりよく働くためのもとになります。
カロテン(カロテノイド)
抗酸化作用を持ち、がんの予防が期待できる。
ミネラル
人に必要とされているミネラルは16種類と言われています。多いものから数種類あげると、カルシウム、リン、カリウム、イオウ、塩素、ナトリウム、マグネシウム、などです。
ミネラルは体の機能維持、調節機能の維持に欠かせません。が、適正摂取量の範囲がほかの栄養素に比べて非常に狭いのも特徴です。摂りすぎてしまうと中毒症状を呈するものもあるので、サプリメントなど利用する場合は必ず上限量を守りましょう。
ちなみに、一日のミネラル摂取量は、食事改善で十分とることが出来ますよ。 風邪をひきにくくなったりするのもミネラルの働きなんです。
たんぱく質
英語で「Protein」そう、プロテインです。たんぱく質は、筋肉や臓器などの主な構成成分となり、神経伝達物質、酵素、体内機能を調節するペプチドホルモンなどになります。
たんぱく質には枝豆のように植物性のものと動物性のものがありますが、様々な種類のたんぱく質を摂取することが理想的です。動物性でも、牛、豚、とり、魚、という風にいろいろありますね。これらを偏って摂取するのではなく、まんべんに摂取することが大切です。
イソフラボン
中年の味方です。大豆同様、更年期障害(だるさ、頭痛、うつ傾向、やる気が出ない、体調不良など)を緩和する働きをしてくれます。
サポニン(ポリフェノール群)
動脈硬化や高血圧の予防を促進。ダイエット効果も期待できる。
水溶性ビタミンB群の一種、葉酸
造血の作用で貧血予防。体の発育を助けるので、胎児の正常な発育には欠かせない成分。
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これらの栄養素をしっかり取り入れたいですが、気になるのが冷凍?生?どうやって保存したらいい?という悩みです。 実は、枝豆の栄養分は非常に変質しやすいものなのです。これは大きな難点ですね。
代表的な保存法は、2~3分ゆでて流水で冷やし、そのまますぐに頂くか、冷凍するか。ですが、近年では家庭用の冷凍庫で保存するよりも、収穫されてすぐに業務用冷凍庫で冷凍された枝豆のほうが栄養価が高いことが分かってきました。
スーパーでもよく見かけますよね。冷凍枝豆に抵抗のある人もいるかと思いますが、理にかなった保存の仕方だったのです。もちろん、根っこごと枝の付いた枝豆がさらに良いのですが、その場合でも、早く使うことをおすすめします。
枝豆は鮮度が大切なのです。
食べ過ぎは太る?ニキビや腹痛など病気の可能性は?
枝豆は可食部100グラムあたり、135キロカロリーです。代表的なスナック菓子一袋が300キロカロリーを超えますので、おやつ代わりに置き換えていただくのもよいですね。
食物繊維は100グラムあたり5グラムほど。ミネラルも適量摂取できます。
そもそも枝豆は、薄皮を摂取しなくても消化吸収があまりよくない食材です。消化不良によって腹痛を起こしたり、便が緩くなったり…ということも気を付けたいところ。一般的には一日100グラムほどが良いとされています。
ミネラルの説明の時に、摂取し過ぎると中毒を起こしたり…ということをお話ししました。 特に食品はなんでもそうですが、過ぎたるは及ばざるがごとし…です。
ニキビの改善がみられるという話もありますね。これは恐らく(大豆もそうですが)イソフラボン効果だと思われます。
イソフラボンは女性ホルモンによく似た働きをします。女性ホルモンが落ちてくるおばさん世代には枝豆をおすすめ!もちろん私も! 結果、女性ホルモンの働きをするイソフラボンがお肌の調子をよくしてくれるんです。
ミネラルの働きももちろんありますが、枝豆は一日100グラムほど!それ以上はミネラルも摂りすぎ、カロリーも摂りすぎ、栄養素も偏ってしまいます。それでは逆効果。
中には枝豆でニキビが出た!という人もいますから、バランスの良い摂り方を心がけるべきですね。なんでもほどほどです。
子供はいつから食べてもいい?妊婦は控えるべきか?
体内の臓器が成長し、成人と同じ機能をするようになるのは、個体差はありますが、15~20歳くらいです。それまでは胃腸の消化吸収も少し頼りないのが心配ですね。
子供は特に気を付けないと、一生懸命食べ始めるとそればっかり!となることもしばしば。
枝豆は消化吸収に気を付けなければいけませんし、ミネラルの過剰摂取で中毒を起こすかもしれません。子供たちの体は小さいばかりではなく、非常に未熟なのです。 摂取量も、初めての食品はごく少量で様子を見なくてはなりません。
枝豆は薄皮をとったものをよく噛んで食べたり、あるいはすりつぶしてみたり、消化吸収に優しい調理法を心がけたいものです。我が家では枝豆をすりつぶしてペーストにし、ポタージュをよく作りました。懐かしい話ですが…。
妊婦さんには大人の摂取量、1日100グラムを守ってぜひ摂取してほしいです。 栄養素のお話がありましたね。葉酸というキーワードが出てきましたね。
胎児の正常な発育に欠かせない葉酸。妊婦さんが摂らない理由はありません。ただ、何度も言うように摂りすぎては意味がありません。
一昔前は、妊婦さんは二倍食べないと!なんていわれましたが、今では考えられないことですね。太ってしまうと産道が狭くなって難産の原因になりますし、妊娠中毒にもなりかねません。
平均的な胎児だって、大きくなっても40センチメートル前後で3000グラム前後。そんな小さな命に大量のカロリーは必要ありませんし、カロリーは妊婦さんであるお母さんの脂肪になってしまいます。カロリーよりも大切なのは適量の栄養素なのです。
【関連記事】
ゴーヤの栄養と効能。妊婦は食べない方がいい?健康にいい効果とは?
ちなみに、枝豆とチーズの食べ合わせで「認知症予防」「貧血防止」、枝豆とお豆腐で「動脈硬化予防」「血行促進」が期待できます。 おためしあれ。
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