祇園祭宵山2018!体験者が語る昼間や屋台の楽しみ方とルート紹介
京都の夏を彩る、祇園祭。 京の三大祭のひとつであるこの祇園祭は、丸々1ヵ月に及ぶ長い神事からなるお祭りです。京都の人は「祇園さん」と親しみを込めて呼び、このひと月間の行事をそれぞれに楽しみながら、夏の到来を思います。
中でも全国的に有名なのは「山鉾巡行」と、その前夜の賑わい「宵山」ですね。
行ってみたい。でも日本中、いえ世界中から人が集まるようなお祭りですから、さぞやすごい人出。ふらりと行って楽しめるのかな? という不安が頭をよぎります。
大丈夫ですよ! 祇園さんにはさまざまな楽しみ方があります。人出が多いといっても、ちょっと時間をずらしてみるだけで、ひと筋違う道を歩くだけで、人混みを緩和することもできます。
さすがに山鉾巡行を特等席で観ることはなかなかできませんが、祇園祭はそればかりではありません。祇園祭を通して、夏の京都をしっとりと楽しんでみませんか。
●祇園祭宵山2018日程は?一ヶ月もの長い祭事では何が行われるの?
●宵山の楽しみ方や山鉾の見どころ体験談。グルメな屋台と出店はいつ?
●宵山おすすめのコース。電車でのアクセスや車の場合の駐車場事情
●せっかくの祇園さんは浴衣で行きましょう!宵山散策のあとの夕食は?
今回は、祇園祭の全体像から、宵山の楽しみかた、具体的なルートなどについてお届けしたいと思います。以下のメニューでお話ししていきます、宜しくお付き合いください!
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祇園祭宵山2018 日程は?一ヶ月もの長い祭事では何が行われるの?
祭事はすべて日付で決まっていますので、毎年日程は変りません。
全日程は、7月1日から7月31日まであります。私たち観光客が目指すのは、だいたい「山鉾巡行」と「宵山」だと思いますので、まず明記いたしますね。
後祭: 巡行 2018年7月24日(火)、宵山 21日(土)~23日(月)
それを含めて、祇園祭全期間の日程のうち、主なものをまとめてみました。
■7月1日~吉符入(祇園祭の始まり)
■7月2日 くじ取り式(山鉾巡行の順番をくじで決めます)
■7月10日~ お迎え提灯・神輿洗(16:30~ 八坂神社から四条大橋にかけて行われる神輿を清めるための神事です)
■7月10~11日 前祭鉾建て(前祭で巡行される鉾を建てます。建て終わると試し曳きがあります)
■7月12~14日 前祭山建て(同じく山を建てる2日間です)
■7月13日 長刀鉾稚児社参(長刀鉾のお稚児さんが神の使いとしての資格を得る神事。四条通~八坂神社)
■7月14~16日 前祭宵山
■7月17日 前祭山鉾巡行・神幸祭(神幸祭=神輿渡御 20時~八坂神社から四条通御旅所までを三柱の神輿が渡る神事)
■7月18~21日 後祭山鉾建て
■7月21~23日 後祭宵山
■7月24日 後祭山鉾巡行・花傘巡行・還幸祭(後祭と同時に花傘巡行も行われます。還幸祭は三柱の神輿が御旅所から八坂神社に還られる神事)
■7月28日 神輿洗
■7月31日 疫神社夏越祭(祇園祭の終わり)
そもそも祇園祭とは、京を脅かしていた疫病退散を祈願した八坂神社の神事です。お祭の中心は、実は神を迎える「神幸祭」と、神をお見送りする「還幸祭」にあります。
神幸祭、還幸祭それぞれの前に山鉾巡行をして、神がお通りになる氏子域を清めているということなんです。
そして、神の乗り物である神輿は7月10日の神輿洗で清められ、その前には、神輿を(ひいては神の御渡りを)歓待する心の現れとしてお迎え提灯が行われます。
一方で、神が人と直接触れ合うことはなりませんので、神の使いとなる稚児さんを立てています。
なんとなくですが、祇園祭の全容が見えてきましたね!1ヵ月間の長い神事ですが、つまりは疫病退散をお願いするにあたり、三柱の神を召還し、また厚くおもてなしをすることで畏敬を示す。
神と氏子町衆との、年に一度の触合いの場と考えていいのかなと思います。でも相手が神様なので、こんなに厳格で周到な準備が必要なのですね。すっごく興味深いです。
ちなみに、おいでになる三柱は、素盞嗚尊(スサノヲノミコト)、櫛稲田姫命(クシイナダヒメノミコト)、八柱御子神(ヤハシラノミコガミ)です。
ざっと、主な神事を挙げましたが、実はまだまだ細かい神事があり、そのうち一般人が見ることのできる、または参加することのできるものが他にもあります。
こちらの京都トラベルさんのホームページに、参加や鑑賞の方法を含めて詳細のご提示がありますので、ご参照ください。くじ取り式の参加の仕方から、最終日の八坂神社の夏越祭まで、本当に沢山の案内があります!
宵山の楽しみ方や山鉾の見どころ体験談。グルメな屋台と出店はいつ?
前祭の宵山について
さて、宵山です。前祭の宵山は14日~16日。宵々々山、宵々山、宵山と称されます。今年は木曜日~土曜日で、絶好のスケジュール。金曜土曜はすごい人出が予想されます。
3日間ともに、前祭の山鉾で提灯が灯され、それぞれの祇園囃子が奏され、どこを通っても祇園さんの雰囲気に満ちていますよ!
また同3日間、前祭に当たる山鉾町の町家で、家宝の屏風や調度、召物などを一般に披露する「屏風祭」も開催されます。
普段は見ることのできないお品物を拝見できますし、何より、町家の生活を垣間見せてもらえる機会でもあり、面白いですよ~。
屏風祭は昼間からしていますので、早めに山鉾町めぐりをする時間のある方にはおすすめです。通りから見えるところ、有料で中に入って見せてもらえるところ、色々とあります。
暑い日中を歩きますが、途中でカフェや甘味処、町家レストランなどで休憩しながら、京都の風情を満喫できます。
宵山は日が暮れてからの人出はすごいですが、日中でしたら大丈夫。特に14日と15日は平日ですので、日中の山鉾見物、町家屏風見物はゆっくりとできます。
ただ、14日の宵々々山では、夕方の歩行者天国と露店の出店は行われませんので、お気をつけくださいね~。
その分、人出が少なくて、日が暮れてからの提灯で飾られた山鉾をゆっくり巡ったり、それぞれの山鉾によって違うお囃子を聴き比べたり、先述の町家屏風を巡ったり、そういう楽しみがあります。
15日と16日(宵々山と宵山)は、歩行者天国と露店の出店があります。(重複しますが、14日は歩行者天国と露店はありませんのでご注意ください)
そして、2018年の歩行者天国情報です。
2018年7月15日(日)・16日(月) 18:00~23:00頃
■四条通(東西):八坂神社~堀川通
■烏丸通(南北):高辻通~御池通
この2本の道路は四条烏丸で交差しています。そこを中心とした周辺の小路(山鉾のある通り)も歩行者専用となります。そしてこの細い通りは歩行者も一方通行となる箇所がありますので、ご注意ください。
と言っても最も混む道だけですし、一筋我慢して歩いて横にそれ、また戻って別の道から行く、ということが可能ですのでご安心くださいね。京都の小路同士の交差点まではすぐなので、露店と山鉾とを楽しみつつ歩き、目的の方向に向かってください。
「あ、ここは左にしか曲がれないのか、しまった!」なんて、まるで3Dゲームのダンジョンのようで、それもまた面白いですよ~。
京都デザインさんのホームページから、山鉾の位置と巡行経路の図をお借りしてきました。少しだけですが、山鉾の解説をしますね。
前祭の山鉾位置と巡行経路
後祭の山鉾位置と巡行経路
画像出典元:http://kyoto-k.sakura.ne.jp/
縦は南北で横は東西。横の通でほぼ真ん中にあるのが四条通、東の突き当たりが八坂神社です。四条通の八坂神社に一番近い鉾が「長刀鉾」です。長刀は厄病邪悪を祓うものの意。
お稚児さんが乗り、巡行はくじ取らず(いつも順番が決まっている)の1番です。山車も飾りも立派ですし、生稚児さんの存在もあり、やはり一番人気の鉾です。
宵山3日間は、鉾の前の会所で粽(ちまき)を買うと、鉾に乗せてもらうことができます。但し男性だけです。長刀鉾は女人禁制。
ちなみにお稚児さんは7月13日の長刀鉾稚児社参の神事のあとは神の使いとなるため、地面に降りることと女性に触れることは禁じられます。
母親とさえ接することができなくなり、まだ10歳前後の子どもなので、ちょっぴり淋しいだろうなと思いますね~。
四条通を西に進み、次に見えてくるのが「函谷鉾」です。中国戦国時代の孟嘗君が鶏の声をつかって函谷関を突破したという故事がこの鉾のコンセプトになっています。
なぜに中国孟嘗君!???と思ってしまうんですけど、鉾をこしらえた際に町衆で考え抜いてこの故事で!ってことになったんでしょうねぇ。
お囃子も賑やかで、山車の飾りも立派です。南北のメイン通りである烏丸通との交差点からすぐですので、さぁこれから鉾を見よう!という最初に出会う鉾。印象深く思えます。
烏丸通から四条通に入るコースの場合、交差点で東西を見比べると、東には長刀鉾しかない割に人が多い、西には大きな鉾がいきなり三つも見渡せてしまうので、つい西コースを取ってしまう人が多いのです。
次に左手に見えてくるのが「月鉾」です。その名のとおり、長い鉾の先端には三日月(新月型)が付けられています。私の一番の気に入りが、この月鉾なんですよ~。
提灯に入っている「月」の文字が素敵で、町衆のそろいの浴衣にも「月鉾」が染め抜かれています。
会所で販売されている手拭や団扇、扇子には、月とうさぎ、月とヤタガラス、などの絵が入り、毎年意匠をこらしてらっしゃいます。サッカーをされているお知り合いがいらしたら、ヤタガラスのグッズをお土産にするときっと喜ばれます!
それらのグッズ、もしくは粽(ちまき)を購入すると、鉾に乗ることができます。女性も大丈夫ですよ!
ただし保存会の建物内や鉾への出入り口や鉾内はとても狭くて階段も急です。また靴の脱ぎ履きもありますのでちょっと面倒ですが、焦らず安全に行動なさってくださいね。
保存会の建物内では、月鉾の歴史にまつわる展示物も少しあります。また鉾の内部の豪華な装飾も一見の価値アリ。そして登っている時にたまたまお囃子が始まったりするとすごくラッキー。
お囃子を間近に聴きながら、鉾から外を見渡すと、祇園祭体験がワンランクアップするような気さえします。
ところで、祇園祭の各山鉾で販売される粽(ちまき)は、五月のお節句に食べる粽とは違って、食べられないんですよ~。無病息災の厄除けの粽です。
購入し、家の玄関に掲げて一年間の無病息災を祈願します。一年経ったら、また祇園さんで買って新しくするのです。
粽は山鉾によって違うかもしれませんが、千円ほどです。各山鉾で意匠のちがう粽が販売されていて、またご利益もそれぞれに個性があって選ぶのも一興です。
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そこでビックリなんですが、ここ何年か前から、「月鉾」の会所ではなんと食べられる粽も売られるようになりました。半分シャレなんでしょうけど、粋なことを!と嬉しくて、つい買ってしまいます。
老舗和菓子屋の亀屋良長製で、笹の香りがとっても上品です。実はうちは毎年月鉾の厄除け粽を買っていたのですが、食べられる粽が売られるようになってから、そちらを買うようになってしまいました。
厄除けはいいのか!?と云われちゃいそうですが、家族で美味しくいただいて「体の中から厄除けすればヨシ!」と勝手に思っています。
なお、食べられる粽は月鉾以外でも売られるようになってきて、四条傘鉾、岩戸山でも販売されています。また、後祭の黒主山の「ちまき麩」も食べられる粽。黒糖の香りがして美味しいそうです!
さらに西に向かうと、「郭巨山」「四条傘鉾」があります。この2つの間にある南北の通り西洞院通を少し北に入ると「蟷螂山」があります。蟷螂(とうろう)=カマキリです!
これが面白いんです。由来はまた中国の故事なのですが、ある武将の戦いぶりが蟷螂の斧のようだった、ということから、巡り巡って御所車の上に蟷螂人形。ということになりました。その蟷螂、からくり人形になっていて、動くのです。
幾度も焼失の憂き目に遭いながら、今は美しく復活、からくり人形も復元されています。じーじー動いて面白い!
また、会所にある蟷螂おみくじがすごく可愛くて人気です。からくりで動くカマキリがおみくじの番号の玉を運んでくるんですよ~。1回200円です。その他、Tシャツや手拭などの蟷螂モチーフのデザインも素敵。覗きに行くだけでも楽しいです。
四条通をUターンして来て、月鉾と函谷鉾との間の通り室町通。四条通から南北どちらを見ても大きな鉾があります。南に「鶏鉾」北に「菊水鉾」。どちらの方向にも狭い小路に露店が連なり、お祭らしい賑わいの通りです。
「菊水鉾」は見た目がとても華やかで、お囃子も明るくて人気があります。粽もまた三色の札で束ねられているため、色鮮やか。なんとなく女性らしい鉾という印象がいつもします。この鉾も粽購入で鉾に登れます。女性も大丈夫ですよ~。
後祭の宵山について
では次に、後祭の宵山についてです。後祭の宵山は21日(土)~23日(月)。
歩行者天国と露店の出店は例年行われません。その分、人出も少なく地味といえば地味なのですが、前祭と同様、各山鉾では提灯が華やかに点され、お囃子の披露もあります。
また後祭でも屏風祭があり、伝統ある町家の屏風や調度を拝見することができます。ゆっくりと静かに京都の風情を楽しみたいかたは、後祭の宵山を狙うのがよいのかなと思います。
露天は特に出ませんが、山鉾町界隈の飲食店では店先でのテイクアウト販売などされていたりもしますので、淋しい感じではないですよ。
後祭のおすすめの山としては、「黒主山」と「鯉山」がダントツです。どちらも室町通でお隣同士の山ですね。「鯉山」は滝を登る鯉の勇壮さをモチーフにしていて、山ながらも派手さは鉾並みなのではないかと思えます。
またまた中国のお話ですが、龍門という黄河上流の難所を鯉が登りきると忽ち龍となるという「登龍門」の故事にちなんだ山なのです。
ですから、コンセプトは難関突破・出世開運。聞いただけで元気が出てきそうな気がしませんか。登龍門の文字が入ったお守りは、出世開運祈願。藍染で染め抜かれた手拭もカッコいいです。
「黒主山」も実はグッズ狙いで訪れたい山なんです。黒地に赤で「黒」と書かれたデザインがめちゃめちゃいいんです。是非是非ご覧になっていただきたい。シンプルなんですが可愛いですよ~。
おすすめは団扇とTシャツ。そして先ほども記しました、食べられる粽「ちまき麩」。調べてみましたら、月鉾よりもずっと前の2006年から販売されているのだそうです。
厄除け粽を「食べられる粽」と勘違いする人が多いことから商品化したそうです。ここが食べられる粽の発祥でした~。
露店について
山鉾話題で沢山書いてしまいましたが、休憩なくて大丈夫ですか?次は露店の話題です。
露店は、前祭の宵々山と宵山に出ます。15日と16日ですね。残念ながら14日には出ません。また後祭にも出ませんので、ご注意ください。両日とも夕方の6時から歩行者天国となります。ちょうどその頃から露店開業です。
メインとなるのは、烏丸通。広い道路の両側にびっしりと並びます。御池通から五条通にかけてですが、四条通に近いあたりには出ないなど、各所に空白地帯があります。
また、ビルの前では露店ではなく、カフェや居酒屋が自前の商品を店前で販売するなどしています。
室町通と新町通にも露店が出ます。狭い小路ですので、どちらも一方通行だったと思います(室町通は確かなのですが、新町通に関してはうろ覚えですみません!)
一見メイン通りと思われる四条通には露店は出ないんですよ~。四条通は山鉾を見る人でいっぱいになります。通り沿いのカフェは通常通りの営業をしていますので、冷たいものなどはそこでゲットできます!
露店の種類は色々あって楽しめます!毎年傾向が変わるので、今年はどうかな~という感じですが、その時々に流行るB級グルメなどが出ていたりするので、要チェックですね。
定番なのは、やきそば、たこやき、広島焼き、お好み焼き、カキ氷、りんご飴(いちご飴や葡萄飴も)、ミニカステラ、綿菓子あたりでしょうか。
唐揚げ、焼き鳥、豚肉や牛肉の炭火焼、鮎の塩焼きなど、ちょっと高級感のある屋台も人気です。冷やしキュウリも昨今の流行りです。露店の食べ物なんてジャンクフード!って私はつい思ってしまっていたのですけど…。実はかなり美味しいものが多いです。
露店商の中でも、全国的に有名なお祭で出店できるのは、確かな実績があったり、有力なコネがあったりする店である、ということを以前知り合いに聞いたことがあります。その人も祇園祭に出店してらした人で、普段は八坂神社境内で店を常設していました。
なにか審査があるのかどうかまでは知りませんが、いい加減なお店は出ていないということだと思いますので、安心して購入できると思いますよ!
あと、食べ物以外では、お面、くじ引き、スパーボールすくい、ヨーヨー釣り、金魚すくいなど、大人でもワクワクするお店も沢山出ます。
そういえば、去年美味しかったのがレモンスカッシュでした!ビニールのジップ袋のようなものにレモン半個分を絞って、そこにソーダを入れてくれるのですが、それがとっても美味しかったですよ~。
それと、京都の繁華街ならではの露店。小路のあちこちに元々あるカフェやレストラン、居酒屋などが、その店頭でテイクアウト販売をしてらっしゃるんです。
ビールやカクテル、ワインなどのアルコール飲料や、ちょっとしたおつまみや軽食、多国籍料理など、カフェでしたら冷たい飲み物やフローズン系のスイーツなど。
新町通、室町通、烏丸通など歩行者用道路となっている通りにはもちろん、ちょっと外れた通りや、本来は露店は出ない四条通でもそういうお店が何軒かありました。
祇園祭ならではのメニューを考案して出してらっしゃったりもして、祇園さんらしい高級感があって楽しいのです。
宵山おすすめのコース。電車でのアクセスや車の場合の駐車場事情
さて、前後してしまいましたが、宵山界隈までのアクセスのことを考えてみましょう。メインとなるのは、「四条烏丸」です。四条通と烏丸通の交差点です。
JRを利用する場合
JR京都駅からでしたら、地下鉄烏丸線に乗って2つめの「四条駅」の真上です。が、当然ながらとっても混みますし、いきなりど真ん中に出るのも風情を楽しむにはどうかな?と思ってしまいます。
ですので、ひとつ手前の「五条駅」か、ひとつ向こうの「御池駅」で下車、歩行者天国の烏丸通を歩きつつ、お目当ての山鉾へと向かうのがいいと思います。
JRをお使いの場合、ひとつ奥の手があります。ちょっと面倒なのですが、混雑する京都駅を避ける方法です。
JR京都駅から1駅となりの「山科駅」で降り、地下鉄東西線で「御池駅」まで行くことができます。地下鉄がちょっと長いですが、人混みは少ないですよ~。
阪急電鉄を利用する場合
私鉄の阪急電鉄を利用する場合は終点1つ手前の「烏丸駅」で下車してください。終点の「河原町駅」まで行くと、四条通のすごい人混みの中を歩いて1駅戻ることになり、大変です。
もしくは烏丸駅よりも更に1つ大阪寄りの「四条大宮駅」で下車し、四条通を歩くのもおすすめです。その場合は大きな鉾のある辺りまで歩かなければなりませんが、人通りの多さが違うので随分と楽です。また自然と沢山の山鉾を見ながら進むことにもなりますね!
京阪電車を利用する場合
私鉄の京阪電車をご利用の場合は、普通は「京阪四条駅」から四条通を歩くことになりますが、駅は鴨川の近くにあり、そこからだと結構長い距離をひたすら歩かなければなりません。ちょっと大変です。
そこで裏技として、「京阪三条駅」まで行き(京阪四条よりひとつ先)、そこから地下鉄東西線に乗り換え「御池駅」まで行くルートがあります。御池駅ならすぐに烏丸通に出られて、同じ歩くにしても露店を楽しみながらなので苦になりませんよ~。
車を利用する場合
では車での来場はどうでしょうか。実は早いめの時間でしたら、だいたい停めることが可能な駐車場があります。京都市御池地下駐車場です。
地下鉄東西線「京都市役所前」の地下街「ゼスト御池」の駐車場で、そのゼスト御池でのお買い物で駐車料金の割引があります。(レシート2,000円以上で1時間、3,000円以上で3時間無料になります)
東西に長い駐車場なので停める場所によって歩く距離が変わってきますが、上手く停めると徒歩5分ほどで烏丸通に出られてとても便利です。
午後6時以降は分からないのですが、これまで午後5時くらいに行ってもなんとか停められました。もっと早い時間ならさらに確実に停められるのではないかと思います。
おすすめする宵山のコース
沢山情報をお届けしてしまい、じゃぁ一体どういうふうに歩くのがいいの?と混乱してらっしゃるかもしれません。実際にはどんな歩き方があるのか、私がおすすめする宵山のコースを、一例ですが挙げてみますね。
地下鉄「御池駅」からスタートです。午後5時すぎ~烏丸通三条のスターバックス他で時間調整
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午後6時の歩行者天国開始を待って、烏丸通を歩き始めます。明るいうちはまだ空いています!
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露店も空いているので、金魚すくいなどの遊びを子どもにさせたりしつつ、進みます。
↓
唐揚げなどをゲットしながら、四条通まで。
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四条通で西に折れます。徐々に日も暮れ、四条通から一気に人が増えます。
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函谷鉾でお囃子を聴き
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月鉾で粽やグッズを買って、鉾に登ります!
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西洞院まで歩いて、蟷螂山を見ます。
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Uターン
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室町通まで歩いて、北上。菊水鉾を見て露店を楽しみ、適当なところで右(東)に折れて、烏丸通に出ます。
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烏丸通をまた南へ。
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四条通まで出て、東へ折れると、すぐに長刀鉾。ですが、もうこの頃は大変な人出で、人の波に乗って長刀鉾の横を通過する感じ。
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長刀鉾を通り過ぎたら、急に空きます。振り返って写真撮影が出来るくらいになります!
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そのまま四条通を歩いて、ゆっくり食事できるところを探します。
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寺町通のアーケードを北上しつつ、どこかで食事したりお茶したり。
↓
御池通まで出るとすぐに地下鉄「京都市役所前」車ならその下が駐車場ですし、JR京都駅に出るなら、「御池」で烏丸線に乗り換え。
阪急電鉄なら、地下鉄で「三条京阪」→京阪で「祇園四条」→徒歩で「阪急河原町」
京阪電車なら、地下鉄で「三条京阪」
せっかくの祇園さんは浴衣で行きましょう!宵山散策のあとの夕食は?
さすが京都のお祭り、浴衣率は高いです。特に最近は、若い人、しかも男性の浴衣が急に増えてきたように感じます。
暑いなか、人混みのなか、と思うとつい面倒になってしまうんですが、やっぱり浴衣で行くと、自分の気持ちもしゃきっとして気持ちがいいですし、浴衣姿の人を見ると、ああ祇園さんだなぁと思えて嬉しいんですよね。
お手持ちのものがあれば、箪笥に入れっぱなしは勿体ないです。こういう機会に着ちゃいましょう。
私は着付けを習ったことはありませんが、着物の着方の本を手元に置いて、なんとかかんとか着てしまいます。浴衣なら自分で着られますので、トライしてみましょう!
帯結びが難しい場合は、作り帯をひとつ買っておくのもいいですし、兵児帯(柔らかい絞りの帯)でもかわいいです。でも慣れない着物で長時間は辛い…というかた、遠方なので無理…とおっしゃるかたには、レンタルという手もあります。
最近はこんな便利なお店があるんですね。ご参考までに。
ここは場所が良く、祇園祭のサービスもあるようなのですが、他にも四条界隈にいっぱりレンタルショップがありそうです。ご興味おありでしたら調べてみてくださいね。
さて、宵山散策のあと、露店だけではちょっと物足りない、ゆっくり座ってお食事したり、少しお酒でも。京都の繁華街ですから、お店は沢山ありますよ~。
お手軽に近くで探してみるなら、おすすめコースで書いたように、四条通、寺町通、河原町通など。人出の多い割りに食事どころは空いています。河原町通にはスーパードライ(ビアホール)もあり、軽く飲みなおすにはいいですよ。
もっとお手軽に済ますなら、もしくは京都市御池地下駐車場利用の場合は、地下街のゼスト御池内で食事をすると駐車料金の割引にもなりお得です。
いやいやもっと雰囲気よく京都らしく、というのなら、四条通を鴨川手前まで歩いて、木屋町を左折(北上)すると、素敵なお店が沢山あります。川床でカクテルが楽しめるバー(バー・アトランティス)もありますよ!
【関連記事】
祇園祭の山鉾巡行2018。日程と時間。見どころとコースを見る穴場
梅雨明けの京都で、今年こそ祇園祭を体験してみませんか。余裕で楽しむコツは、早めに行って早めに帰路につく(もしくは食事に行ってしまう)こと。
あとは、みなさんの思い思いのプランニングで、ベストオブ宵山を見つけてくださいね。どうぞ良い夏夜を!
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