着物の着付け、男性の疑問。長襦袢・袴の着方、帯の結び方
タンスの中に着物はあるけれど、全く袖を通していないと言う男性も多いのではないでしょうか?男性の着付けは、思っているほど難しくはありません。そこで今回は、
●着物の着方
●着物のお手入れ
●たたみ方と保管方法
といったテーマでお届けしてまいります。ぜひ参考にして、男性の皆様も来年のお正月は着物を着て初詣に出かけてみませんか?
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はじめに
着物の着付けは、大きく分けると以下の4種類あります。
●長着+袴
●長着+羽織
●長着+羽織+袴
それぞれご自分のお好みや体型などに合わせてご用意ください。
<長着以外に必要な和装小物>
●肌着、ステテコ
長襦袢の下に着用します。防寒の他、汗から着物を守ります。
●長襦袢
長着の下、肌着の上に着用します。襟元が少し見える為長着に合わせてご用意下さい。
●腰紐
長襦袢を固定するのに使用します。
●足袋
●男〆(腰紐でも可)
男〆は帯締前の腰紐替わりに使います。ゴム製で伸縮性があるため、着崩れし難く苦しくありません。なければ腰紐でも代用出来ます。
●帯や履物など
参考:男性用和装小物の使い方
着物の着方
(1)肌着とステテコを着る
肌着はVネックのものを選んでください。
(2)足袋も最初に履いてしまいます
着物を着た後では履きにくいです。
(3)長襦袢を羽織ります
背縫い部分が中心にくる様に調整し、左が上になるように襟元をあわせます。
この襟元の合わせは、絶対に間違わない様にしましょう。
(4)腰紐で固定し、シワを伸ばして整えます
襦袢は長襦袢以外に、半襦袢やTシャツタイプの襦袢など様々なタイプがあります。
参考:襦袢の着方
(1)長着に袖を通します
長襦袢の袖も長着の袖に綺麗に入れて下さい。
(2)背縫い部分が中心にくる様に調整し、左が上になるように襟元を合わせます
(3)左手で腰下に向けて着物の膨らみを払って空気を抜きます
(4)男〆もしくは腰紐で固定しシワを伸ばします
参考:長着の着方
※帯の締め方はいろいろありますが、代表的な結び方の「貝の口」について紹介します。
<貝の口の結び方>
(1)右手側を20cm程度残し、左手に持った帯を腰に巻きます
(2)右手側の20cm程度残した帯を、太さが半分になるように折ります。
(3)右手を上にして2回ほど巻きつけます
一巻きごとにしっかり巻きつけましょう。
(4)余った帯の裏同士を合わせ、長さが半分になるように折ります
(5)左手の帯を上から右側の帯にくぐらせしっかりと結びます
右側の帯を下方向に引っ張ると、きつく締められます。
(6)下へ出た帯(右側にあった細い方)を右上に折り曲げます
(7)太い方の帯を6で折り曲げた細い帯の下をくぐらせ、締め結びは完成です
(8)結び目を右回りに背後まで回します
左に回してしまうと着崩れてしまいます。
(9)最後に帯の前をグッと下げると程よい締め心地になります
言葉で見ると難しく感じますが、慣れれば簡単です。
参考:貝の口の結び方
もっと気軽に着たいと言う方には作り帯と呼ばれる、予め結び目ができている帯がお勧めです。
マジックベルトで留めるだけなので簡単な上、デザインも豊富に用意されているので長着に合わせてご用意下さい。ただ、若干緩み易いので途中で締め直す必要があります。
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着物のお手入れ
(2)衿、袖、裾など全体にシミや汚れがないかチェックする
(3)あて布をしてアイロンをかけ、シワをとる
生地によっては温度やスチームで金箔などを痛める事があるので良く確認して下さい。帯も同様です。
万が一、シミや汚れを見つけた時は早めに専門店に相談しましょう。
たたみ方と保管方法
ゴザ又はたとう紙の上でたたみます。
肩を左に持って脇、衽、背袖付の縫い目にそって折り、大きくたたみましょう。紋、模様、金、銀、箔、刺繍のところは紙を当てて下さい。
少なくても年二回、7月中旬から8月頃と2月の初め頃の晴天の日を選んで、陰干しをしましょう。着物を長持ちさせるには風を通して湿気を取ることが大切です。
昔の様に着物用の桐タンスに保管出来れば一番ですが、無い場合でも陰干しをきちんと行うことで、大事な着物を虫食いなどから守ることができますよ。
参考:着物のたたみ方
いかがだったでしょうか?帯の結び方が一番のネックかも知れませんが、何度か練習すればすぐにマスター出来ると思います。
着付けをするときは、出来れば全身が映る鏡の前で背後もチェックしながら着ると上手く行きますよ。是非チャレンジしてみてください。
【関連記事】
こちらの記事では、成人式での女性の振袖について詳しくまとめていますので、チェックしてみてくださいね。
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