中秋の名月2018年はいつ?満月は見られる?由来と意味。行事食とは
「中秋の名月」と聞くとみなさんはどういうイメージをおもちでしょうか?
私は「9月」「十五夜(満月)」「お団子」「すすき」「お月見」「うさぎ」といったイメージがわいてきます。
でも、正直なところ、テレビやネットなどで「○月○日は中秋の名月ですね。みなさんお月見はされますか?」と見聞きして、「そうか、それじゃその日にお月見しようかな、、えっとどんな由来の日だったかなぁ・・・」と、毎年こんな感じです。
日本人に生まれてこのような節目の日を大切にすることは、私自身とても好きで、由来や意味もしっかりかみしめて、過ごしたいタイプなのですが、その由来や意味をぼんやり忘れてしまうことがよくあるのです。
そこで今回は、私も含め「中秋の名月」について詳しく知りたい方のために、
●中秋の名月とは?読み方について
●意味と由来について
●中秋の名月2018年はいつ?満月は見られる?
●行事食について
といった内容で、詳しい情報をまとめてみたいと思います。よろしければ参考にしてみてくださいね。
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中秋の名月とは?読み方について
現代暦に当てはめると、大体9月の中旬~10月の初旬がその時期になります。
旧暦では月の満ち欠け周期の約半分にあたる15日が満月になると考えられていました。そこで「名月」=「満月」という言葉と合わせて「中秋の名月」=【旧暦8月15日の夜を照らす満月】と言われるようになったのです。
現代暦の今は、毎年「中秋の名月」が見られる日が違ってきます。テレビのニュースなどでその日を知ることが多い、というのも納得かもしれませんね。
「中秋の名月」の他に「仲秋の名月」という書き方もあるのですが、これは旧暦の8月全般を示すそうです。ただ、諸説あるようで、この表記も間違いではないかもしれない、と言われています。
意味と由来について
「中秋の名月」の頃は、季節的にも1年で一番キレイに月が見られることから、中国では、古くから仲秋(旧暦8月)の十五夜に「望月(月を眺める催し)」という行事があったようです。
日本には平安時代に遣唐使によって日本に伝えられ広がったのではないかと言われています。
「中秋の名月」といえば「お月見」という由来はここにあるようです。
しかし当初の「お月見」は庶民は全く習慣がなく、貴族たちが「月」を眺めながら宴を楽しむという、鑑賞する意味合いが強かったようです。
正確には平安貴族は、月の直接見るのではなく船に乗って水面に映る月を楽しんでいたそうです。
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現代のように一般的になったのは、江戸時代ですが、それでも江戸時代前期は、お供えする習慣はまだなく「中秋の名月」になると、収穫した芋煮を食べながらお月見をしていたようです。
そして江戸時代後期になると、収穫に感謝してお供えしてお月見をするようになっていったということのようです。
昔は、月の満ち欠けにより月日を知り、農民たちは、農作業を行っていました。月に対する感謝の気持ちの表れが慣習の変化につながってきたのかもしれませんね。
「中秋の名月」=「十五夜」の満月の夜は祭儀の行われる大切な節目でもあったようです。
中秋の名月2018年はいつ?満月は見られる?
毎年「中秋の名月」は違う日になることがわかったので、ここで2011年~2020年までの「中秋の名月」日程表を紹介してみたいと思います。
2011/09/12(月)
2012/09/30(日)
2013/09/19(木)
2014/09/08(月)
2015/09/27(日)
2016/09/15(木)
2017/10/04(水)
2018/09/24(月)
2019/09/13(金)
2020/10/01(木)
2018年は9/24(月)ですね。
ところで、「中秋の名月」の日は必ず満月になるのでしょうか?
実は、月と地球が公転しているのですが、その軌道の関係で、必ずしも旧暦8月15日に「満月」にはならないようです。
過去数年を見ても昨年2017年は二日遅れて満月になっていますね。ちなみに2018年は一日遅れの9月17日が満月となります。
中秋の名月(旧暦8/15)/満月の日
2011年 9月12日(月)/9月12日(月)
2012年 9月30日(日)/9月30日(日)
2013年 9月19日(木)/9月19日(木)
2014年 9月8日(月)/9月9日(火)
2015年 9月27日(日)/9月28日(月)
2016年 9月15日(木)/9月17日(土)
2017年 10月4日(水)/10月6日(金)
2018年 9月24日(月)/9月25日(火)
2019年 9月13日(金)/9月14日(土)
2020年 10月1日(木)/10月2日(金)
2021年 9月21日(火)/9月21日(火)
2022年 9月10日(土)/9月10日(土)
2023年 9月29日(金)/9月29日(金)
2024年 9月17日(火)/9月18日(水)
2025年 10月6日(月)/10月7日(火)
2026年 9月25日(金)/9月27日(日)
行事食について
「中秋の名月」にはどんなお供えをしたらよいのでしょうか。
一般的には、月に見立てたお団子と魔除けの力があるといわれるすすきをお供えします。その他には何をお供えしたらいいのでしょう。まとめて紹介しますね。
●月見だんご
月見団子が丸いのは、月が満ちた形をマネして作られていて、豊作祈願や収穫のお祝いに加え、物事がうまくいく、健康、幸福が満ちるようにといった意味合いも込められているようです。
お供えをしてお月様に感謝の気持ちや願いをこめてから、食べてくださいね。
十五夜にちなんで一寸5分(約4.5cm)の大きさの丸いだんごを作ると縁起が良いとされていますが、まん丸は、死者の枕元に供える「枕だんご」の形に似るので、少し潰すようにしましょう。
たくさん収穫できた里芋の形にするという説もあるようです。
お供えする数は十五夜にちなんで15個です。1年の満月の数12個(うるう年は13個)、15を略して5個にする場合もあるようです。
●すすき
すすきは切り口が鋭いことから魔除けの意味合いを持つようです。また稲穂が実る前の時期なので、稲穂に見立てて選ばれたという説があります。
●里芋
十五夜は別名「芋名月」とも言われ、里芋などイモ類の収穫を祝う行事ともなっているので、感謝をこめて里芋やさつまいもなどもお供えするようです。
●その他
この時期とれた野菜や果物などを盛ってもよいでしょう。旬の食材をお供えして頂くことで神様との結びつきが強くなると考えられえいます。
そう思って頂くと尚いっそう感謝の気持ちが高まりますね。
秋の七草やコスモスなど季節の草花を飾っても華やかになりますね。月見だんごも、苦手なかたは、お饅頭など代用して飾っても大丈夫です。
お供えするという気持ちが大切ですので、自分の好きなスタイルでお月様が見える場所にお供えして楽しんでくださいね。
昔からの慣習で、「中秋の名月(十五夜)」のほかに日本には旧暦9月13日に「十三夜」といって「お月見」をする習慣があります。
「十三夜」の頃には大豆、枝豆、栗などが食べ頃になることから、「豆名月」「栗名月」とも言われ、収穫物をお供えして「お月見」をする風習です。
「十三夜」は「十五夜」に次いで美しい月が見られるため、この二つの「お月見」をしないことは、「片見月」と呼び、縁起が悪いこと、とされていたほどです。
しかし、現代になって私もそうなのですが、「十三夜」はあまり一般的でなくなっているように思います。最近では「十三夜」の頃には月見団子の販売をしていな和菓子屋さんもあるようです。
「十三夜」は日本独自の慣習だそうなので、日頃からいただく多くの食べ物に感謝しながら、「中秋の名月(十五夜)」と合わせて一年で一番・二番に美しく見える「月」を楽しめるといいですね。
【関連記事】
次のスーパームーンはいつ?2018年。現象と災害の関連性は?
月までの最短距離が短く、大きなスーパームーンを見ることができる年もあるようですよ。今年は見られるのでしょうか?気になる方はこちらの記事も是非読んでみてくださいね。
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