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低気圧頭痛の治し方。吐き気やめまいの対処法は?体調不良の対策

雨が降ると、体のどこかが痛い。めまいがする。吐き気までする。少なからず体験したことのある人はたくさんいらっしゃると思います。

 

天気痛」という考え方が表されたのは2000年に入ってからです。比較的新しい分野ということになりますね。

 

今回は「天気痛」の中でも「頭痛」に焦点を当ててお話ししていきます。それに伴う症状「めまい」「吐き気」「体調不良」も取り入れていきましょう。

 

●低気圧で体調不良になる原因。気圧と体調との関係は?
●低気圧頭痛の治し方。改善に効くツボや頭痛薬の効果は?
●吐き気やめまいの対処法。体調不良で気持ち悪い時は?
●低気圧で眠くなる理由とは?眠気やだるいときの対策法

 

まだまだ資料となる書籍も少ないですが、その中でも東洋医学に基づいた内容もとりいれながらすすめていきたいと思います。

 

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低気圧で体調不良になる原因。気圧と体調との関係は?

天気と私たちの体調には非常に深い関係があります。体が一定の状態を保とうとする働きをご存知ですか?

 

例えば、汗をかいて体温を下げたり、筋肉を震わせて体温をあげたり、そういう機能のことをホメオスタシス(恒常性維持機能)といいます。このホメオスタシスに大きく影響しているのが「自律神経」です。

 

自律神経には「交感神経」と「副交感神経」がありますが、それぞれ表と裏のような関係でバランスを取り合っているのです。

 

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「交感神経」は主に体の活動や気持ちを活発に導く作用があり、「副交感神経」は体の活動や気持ちのあり方を静め、安らぐ方向へと導きます。バランスが取れている時には体調も優れていて、プレッシャーに思うことや体力仕事でも難なくこなしてしまいます。

 

それが、何らかの原因で「自律神経失調」という状態になると「めまい」「吐き気」「頭痛」といった体調不良を引き起こすことがあるのです。その何らかの原因の一つが、気圧なのです。

 

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天気が悪くなりはじめると気圧が下がりはじめます。気圧が下がりはじめると私たちの体は気づかないうちにストレスを感じ、それに対抗するために「交感神経」が働きます。交感神経が働けば、気持ちも体も活発になってポジティブになりそうですが、意外、これが落とし穴なのです。

 

「交感神経」が活発になると、脳内の神経も活発になります。すると、古傷や慢性痛の痛みの神経回路も活発になるため、痛みが起こるのです

 

でも、交感神経による痛みは何日も続くわけではありません。気圧が下がりきってしまって、下がったままで安定すると、気圧に変化がなくなるため慢性痛などの痛みも、それに伴う体調不良も治まるのです。

 

 

低気圧頭痛の治し方。改善に効くツボや頭痛薬の効果は?

 先ほどもお話ししましたが、低気圧頭痛は、気圧が下がりきってしまい安定すると自然に消える場合が多いです

 

それでも、その痛みを抱えたまま数日苦しむのは本当に耐えがたいですよね。かと言って、頭痛薬に頼りすぎると「鎮痛薬乱用頭痛」ということになりかねません。

 

鎮痛薬を飲んでも飲んでも頭痛が治まらないことはありませんか?常日頃、鎮痛薬を服用していませんか?いろんな鎮痛薬を併用して使用していませんか?

 

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お医者様と現状をきちんと話し合い「鎮痛薬乱用頭痛」とならないよう、予防を始めなくてはなりません。治すべき頭痛は「鎮痛薬乱用頭痛」ではなくて、「もともとの頭痛」なのです。

 

というわけで、頭痛薬(鎮痛薬)はあまりお勧めできません。恐らく服用しても効果がないと思われます。それは、自律神経の乱れから起きる頭痛には鎮痛薬服用の意味がないからです

 

もっとも重要なことは、自律神経の乱れをなくし、より正常な状態に近づけていくことなのです。自律神経が正常に働くことで、体の様々な不調は軽減されていくのです。

 

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では、低気圧頭痛の時に手軽に押せるツボの紹介です。

 

合谷(ごうこく)

手の甲から見て人差し指と親指の付け根の骨が交わるところ。このへこみを人差し指側に向けて押します。

 

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画像元:http://sp.acupressure.jp/

 

 

内関(ないかん)

手のひら側から見た手首に二本の腱があります。その中央を手首の筋から肘側に指の幅三本分進めたところを押す。

 

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画像元:http://sp.acupressure.jp/

 

 

太衝(たいしょう)

足の甲から見て、第一指(親指)と第二指(人差し指)の骨の付け根が交わるところ。このへこみを押す。

 

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画像元:http://sp.acupressure.jp/

 

 

この三か所のツボを押すことで期待できる効果は、血流回復、筋肉の凝りがとれる。この作用で体と気持ちがリラックスしやすくなり、交感神経の作用を下げることが期待できます。

 

耳の後ろにもツボがあります。が、一人で正しい場所を押さえるのは本当に難しいですね。なので、ツボを押さえるかわりに耳たぶを縦半分に「にゅっ」と折ってしまいましょう。

 

ツボの効果で大切なことは、血流が改善することです。耳たぶを優しく折ることで、血流は改善し、耳の周りが暖かくなってきます。さらに、耳全体をマッサージするのもおすすめですよ。決して強くせず、優しくほぐしてあげましょう。

 

不思議と肩こりや目の疲れも改善される場合があります

 

 

吐き気やめまいの対処法。体調不良で気持ち悪い時は?

低気圧頭痛とともに私たちを困らせるのが「吐き気」や「めまい」ですね。これらも気圧の変動によって自律神経がストレスを感じた結果の体調不良ということになります。

 

では、どのように自律神経を整え、低気圧頭痛に負けない体を作ればよいのでしょう。自律神経と気圧の関係はお話ししました。では、自律神経を整えるために、何か特別なことをしなくてはならないのか?

 

そうではありません。自律神経は薬に頼らなくとも、日常生活の中で整えることが可能です

 

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朝食は必ず食べる

朝食は睡眠時に下がってしまった体温をあげるための大切なエネルギーです。活動前に体温が上がり、自律神経を整えますので朝食をとりましょう。

 

また、貧血気味の人は低気圧頭痛を起こしやすい傾向にあるので、貧血に効果のあるビタミンB1系をとることをお勧めします。めまいを起こしやすい方にも効果的です。

 

お米、パン、ナッツ類に多く含まれていますので、積極的に摂るようにしましょう。ただ、カロリーは高めですので食べすぎにはご注意ください。おやつをナッツ類にするのもいいですね。

 

 

運動をする

自律神経が不安定な時にはやる気もなくなりますし、動くのもおっくうですが、それに対抗していきましょう!望ましい運動は「ゆっくり、長く」です。

 

例えば、ウォーキング、軽いランニング、水泳(ゆっくり)などです。水中ウォーキングもいいですね。

 

首周りをストレッチして筋肉をつけるのも効果的です。そうすることで、首周りの血流がよくなり、頭痛やめまいの予防につながるからです。けっして頑張りすぎてはいけません。

 

逆効果でストレスをため込んでしまうことに。必ず「ゆっくり、長く」をまもってくださいね。

 

 

季節にあったお風呂の温度を知る

東洋医学では季節によってお風呂の温度を変えるという考え方があります。あまりに熱すぎるお風呂もダメです。熱いお風呂は血管が広がり、交感神経の活動が活発になってしまい、痛みを引き起こす危険があるからです。

 

夏場は40度以下、冬は41度以上のお湯が望ましいといわれています。

 

ただ、現代病に「冷房病」と言われるものがありますが、こうやって冷えてしまった場合には夏場でも39~40度、さほど冷えていないけれど冷房がつらかった場合には38度以下のお風呂をお勧めします。

 

ゆっくり入り、汗をかくようにしましょう。冬場のお風呂は汗をかく前に出るようにします。

 

 

質の良い睡眠をとる

質の良い睡眠は副交感神経の働きをよくし、日中の体のダメージを修復してくれます。もちろん、体に限らず脳内の整理も進むことでしょう。できるだけ部屋を暗くし、体に入る刺激を減らすようにします

 

寝る前のパソコンやスマホも避けましょう。片頭痛持ちの方は光に刺激されて頭痛を起こすかもしれません。

 

香りもリラックスできるお好みがあればおすすめです。ラベンダーは代表的ですが、ぜんそくをお持ちの方には逆効果。発作を起こしやすいので別の香りにしましょう。

 

あと、栄養ドリンクには夜寝る前の物専用がありますが、それ以外は決して寝る前に摂らないようにしましょう。カフェイン、エフェドリンといった脳が興奮する成分が入っています。これでは質の良い睡眠はとれません。

 

睡眠導入剤に頼らなくても、生活を見直すことで自律神経はかなり正常に働くようになります。自律神経は鍛えることができますから、面倒くさいと思わず、まず、その気持ちから切り替えていきましょう。

 

 

低気圧で眠くなる理由とは?眠気やだるいときの対策法

低気圧で眠くなる症状は、日照時間と深いかかわりがあります。気圧が下がる=天気が悪くなる=日照時間が減る、ということになりますね。

 

日照時間が減ると、私たちの体内である変化が起きます。それは、メラトニンの分泌量です。メラトニンの血中濃度は日照によって変化します。昼間は低く、夜には高くなり、睡眠と深いかかわりがあるのです。

 

つまり、日照不足になる気圧が低い時にはメラトニンが高くなりがちであり、自然に体が睡眠を欲することになるのです

 

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このズレが原因で、うつ状態になる方も少なくありません。季節性感情障害(SAD)と言われ、冬になるとうつ状態になるという症状です。

 

うつ状態になってしまっては専門の医師に診てもらうのが一番ですが、そこまでいかなくても眠気とだるさには参ってしまいますね。

 

こういう時はあくまで予防ですが、睡眠前にしてはいけないことをしましょう。そうです、光源を浴びたり、元気に運動をしたり、カフェインを摂ったり、脳が興奮するアクション映画などを見たり、アクティブに頑張ってみてください。

 

【関連記事】
片頭痛の原因とは?吐き気や肩こりの対処法。頭痛に効くツボとは?

 

自律神経は鍛えることができます。それによって交感神経、副交感神経が正常に働くようになり、結果、低気圧頭痛やそれに伴うめまい、吐き気、倦怠感などの体調不良も改善されていきます。

 

すぐに結果が出るものではありませんが、ストレスを感じるような頑張り方をせず、ゆっくり長く、です。もう一点、笑顔を忘れないように生きましょう。

 

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