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手足口病の感染で保育園の登園はいつから?初期症状と治療法

梅雨から夏にかけてのこの時期、乳幼児で流行するのが夏風邪ですね。特に今年は「手足口病」が流行の兆しをみせています。

 

5歳以下の子どもがなりやすい病気ですので、保育園・幼稚園に子どもを預けているお母さんで経験をされていない方は、症状、治療法など気になるところではないでしょうか。そこで、今回は、

 

●手足口病の初期症状とは?
●保育園は登園できる?何日休むか?
●治療法と登園目安。いつから行ける?
●風呂に入れる?感染してうつるか?
●手足口病の登園まとめ

 

といった内容で、今流行りつつある「手足口病」についてまとめてみます。

 

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手足口病の初期症状とは?

5歳以下の患者が9割を占めるという特徴があるので、やはり、乳幼児のいるご家庭では、お子さんが「手足口病」にかかる可能性がある、と意識して、正しい知識を身につけておきたいですね。

 

では、手足口病はどのような初期症状が見られるのでしょうか?

 

最初に出る症状は、口内に白いポツポツが出始め、口の中の痛みが出ることが多いようです。発疹が口の周りに出る場合もあります。

 

その後手のひらや手の甲、足の裏、さらに指の間にも白い水疱が出てくるのが特徴です。

 

最終的この発疹は2~3mmほどの大きさとなり、水疱はかさぶたにならずに治る場合が多いです。(水疱瘡と違う点ですね)

 

子どもの場合、口内の発疹は痛み痒みがでやすいのですが、手足の発疹は痛み痒みが出ないことも多いようです。

 

手足口病の感染した場合、保育園の登園はいつからでしょうか?

また、発熱のイメージがあるかもしれませんが、実際に熱がでるのは3割程度で、子どもの場合、1~3日間、38度以下の微熱で終わることが多いです。

 

ですので、子どもの「手足口病」は文字通り手、足、口の水疱性発疹が主な症状といえます。

 

1~2ヶ月後に手足の爪がはがれることがありますが、爪の変形などはまれで、新しい爪が生えてきますのでそれほど心配はいりません。発症後、1週間~10日かけて発疹の症状はおさまっていき、感染力も低くなります。

 

 

ただし、便にはウィルスが潜んでいるので、4週間程度はオムツをしている子どもの場合は、処理の仕方や、手洗いうがいなど注意が必要です。

 

水疱がつぶれた後の口内の痛みが子どもにはつらいのですが、食欲がなくなったり、水が飲みづらいなど症状が強い場合は、脱水症状の注意が必要です。

 

暖かいと痒みが増したりするので、症状に合った薬と併用して少し冷やしてみたり、口の中はゼリーやスポーツドリンクを製氷皿で凍らせて、なめさせたりしてもよいかもしれませんね。

 

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保育園は登園できる?何日休むか?

インフルエンザやおたふくかぜは、文部科学省が出席停止の条件や期間を定めているので、従えばよいのですが、手足口病の場合には、出席停止の規定が今のところありません。

 

つまり、極端にいえば、休まなくてもよい病気とされているのです。

 

しかし、ニュースで話題になるほど大流行する病気なのに、どうして、規定がないのでしょうか。その理由は、

 

・病院によっては、手足口病は夏風邪の1種で風邪と同じ扱いでよいとされている
 
・重症化するリスクが少ない(まれに髄膜炎や脳炎を起こすことはあります)
 
・ウィルスの残存期間が長すぎる(11ヶ月程度)ので休ませるには不都合が出やすい

 

ということが要因としてあるようなのです。とはいえ感染しやすい病気ですので、2011年は大流行してしまい、症状に苦しむ子どもも多かったようです。

 

規定はないですが、感染しやすい病気として休むべき、と判断する病院もあって、国の規定として決まっていないために、判断がまちまちのようです。悩ましいですね。

 

軽症とされる手足口病ですが、実際の口内にできる水疱の症状は、見た目にも痛々しく、口を開けて空気に触れるだけでも痛がる子どももいます。

 

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<休む日数の考え方>

発症してから1週間~10日、潜伏期間をいれると2週間は唾液や発疹などから感染する可能性があります。

 

さらに発疹が消えてからも2週間程度は便などから感染する可能性が続きます。

だからといって、出席停止の規定がないのにそんなに長期間休ませる必要はあるのか、というところですね。

 

子どもの体調が悪い時はもちろん休ませ、軽症で元気な場合は、病院や園に相談して決めるのがいいかもしれませんね。

 

 

乳幼児の場合、接触を防ぐことはほぼ不可能ですし、マスクも苦手で正しくできない子もいます。ウィルスのついた手で、目や口を触ったり、どうしても感染が拡大する傾向があります。

 

どうしても流行に歯止めがかからない場合は、園から出席停止を指示される場合もあるようですので、その際は、感染拡大を防ぐためにも指示に従いましょう。

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治療法と登園目安。いつから行ける?

残念ながら、手足口病には、これといった特効薬がありません。したがって、症状に合わせた対症療法で自然治癒を待つことになります。

 

【皮膚の痛みかゆみに…】
炎症を抑えるための抗ヒスタミン剤が効果的です。病院でOKがでれば市販のものを利用してもいいでしょう。

 

ただし、皮膚の炎症を鎮めるステロイド剤は手足口病のウィルスを増殖させてしまうので使ってはいけません。その点だけ注意が必要です。

 

 

【口内炎には…】

水泡の痛みかゆみで食欲がなくなったり水も飲めない場合もあるようです。脱水症状など悪化させないように口内炎の症状は抑えてあげたいですね。

 

軽い症状の場合はイソジンうがい薬による消毒、重い場合は口内炎治療薬を処方してもらい症状を軽減してあげましょう。

 

 

【発熱・頭痛には…】

3割程度ですが、発熱や頭痛が見られる場合があります。微熱であればウィルスと闘っているので経過観察でよいかもしれません。高熱や頭痛を訴えつらそうな場合には解熱鎮痛剤を処方してもらいましょう。

 

登園の目安ですが、出席停止の規定がありませんので、体調が悪い間は休んで安静にし、お子さんの体調がよければ、園や病院と相談してその指示に従う方が、園などでも配慮もしてもらえるのでよいと思います。

 

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お風呂に入れる?感染してうつるか?

お風呂には入れます。ただし、「手足口病」の水疱はかゆみ痛みがあるので、お風呂など温かい場所ではより強く症状を感じることがあります。

 

ですから、最初のうちは、さっとシャワーで汚れを流す程度にしてあげるとよいでしょう。水疱がつぶれると、感染が広がりやすいのでつぶさないように気をつけてあげましょう。

 

また、発疹が出ている間は、唾液、鼻水、水疱部位に触れることで感染しますので、タオルを共用したり、同じ桶、椅子を使う、おもちゃの使いまわしなどはしないようにしましょう。

 

お風呂そのものが手足口病を悪化させることはありませんので、清潔を保つためにもお子さんの体調に合わせてシャワーやお風呂に入れてあげてくださいね。

 

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手足口病の登園まとめ

手足口病にかかっても出席停止の規定がないため、登園の目安がわからず悩む方も多いと思います。自己判断で早々に登園させて、感染が広がり、神経質な親御さんとトラブルになった例もあります。

 

また、お約束して遊ぶ際も、夏風邪だし、といった感覚で発疹が出ていても遊ばせる、などはやはり、うつしてしまうと、軽症とはいえ症状がつらい病気でもあるので、配慮が必要かもしれませんね。

 

登園に関しては、病院や園と症状など相談し、登園の目安を決めるのがお互い了承の上ですのでいいのではないでしょうか。

 

感染期間が長い病気ですので、園でも手洗いうがいの徹底など配慮はされると思います。ただ、園児にとって衛生管理の徹底はやはり難しいものです

 

うがい手洗いをしっかりするなど、家庭内でも継続的に教えつつ、ある程度は、うつる可能性はあると覚悟して、治療法などいざという時にあわてないように備えておきましょう。

 

【関連記事】

ヘルパンギーナの症状。大人は感染する?治療と食事。登園の目安

 

手足口病同様、夏に多い疾病「ヘルパンギーナ」をご存知でしょうか。上記記事では、手足口病と似たこの疾病についてまとめていますので、気になる方は是非とも合わせてお読みくださいね。

 

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